ぐんぐん身体が大きくなる子猫の期間を経て、すっかり大人になった成猫期の猫ちゃん。この時期からは、理想体重を維持しつつ健康でいられる食生活が重要です。
この記事では、成猫用キャットフードの特徴や選び方をご紹介します。猫ちゃんが健康な生活を送るために積極的に摂りたい栄養成分や、避けるべき食品も知っておかなければなりません。
愛らしい猫ちゃんの健康を作り上げるのは、私たちが選ぶキャットフード。成長時期に応じたキャットフードを吟味して選んであげましょう。
目次
成猫用のキャットフードとは
1歳までの猫ちゃんは、目に見えて大きくなってきたことでしょう。1歳を過ぎると、ほとんどの猫ちゃんの成長は落ち着きます。そのため、猫ちゃんは1歳を超えると成猫として扱われるのです。
高たんぱく質・高脂肪の子猫用キャットフードは栄養たっぷり。成猫が子猫用キャットフードを食べたからと言って、栄養不足に陥ることはありません。しかし、成長期を過ぎた猫ちゃんには、子猫用キャットフードは栄養過多。成猫が食べ続けると、肥満になってしまう可能性が高いのです。
そのため、1歳を目安に成長が落ち着いてきたように見えたら、成猫用キャットフードへの切り替えを検討しましょう。成猫用キャットフードは、高たんぱく質はそのままにカロリーは控え目になっています。
健康的な体型を維持し、生活習慣病を予防するためにも、成長時期に応じたキャットフード選びは重要です。
ツナ缶はキャットフードではありません!
実際には肉の方が好きな猫ちゃんもたくさんいますが、猫ちゃんは魚が好きなイメージが一般的にはあります。缶詰タイプのキャットフードが販売されているため、家にあるツナ缶をあげてもいいのかしら、と疑問に思う方も多いようです。しかし、人間用のツナ缶を猫ちゃんに与えてはいけません。
ツナ缶に用いられているマグロやカツオは、不飽和脂肪酸を多く含んでいます。少量なら身体に良い成分ですが、猫ちゃんが不飽和脂肪酸を過剰摂取するとイエローファット(黄色脂肪症)という病気になってしまう可能性があるのです。また、マグロに多く含まれる水銀も過剰摂取で中枢神経に影響を及ぼす物質です。
最近では人間用のツナ缶でも塩分やオイルに配慮した製品が出ていますが、猫ちゃんに問題のない量を判断することはできません。ツナを与えるのであれば、猫ちゃん用に作られたツナ缶を与えましょう。
おすすめできる成猫用キャットフードの特徴
日本で販売されている成猫用キャットフードは、どれも栄養バランスをしっかりと計算して製造されています。お医者様から肥満や腎臓機能に関する指摘がない限りは、たくさんの種類の中から猫ちゃんの好きな風味のキャットフードを探してあげることが可能です。
猫ちゃんは肉食の動物なので、穀物は特に必要ありません。過剰な穀物摂取は肥満の原因となるため、動物性たんぱく質がメインになっているキャットフードを選びましょう。
食感から選ぶ
成猫用キャットフードはウェットフードとドライフードの2種類あります。はっきり好みが分かれる猫ちゃんもいるようですが、保存性が高いことからドライフードをメインに使うご家庭が多いようです。
ウェットタイプのキャットフードは、水分量が多いため風味が良いのが特徴的。ただし傷みやすいため、食べ残しはすぐに処分する必要があります。ドライタイプのキャットフードは、保存性が高いだけでなく歯のケアも可能です。
タンパク質の種類から選ぶ
成猫用キャットフードは動物性たんぱく質メインとはいえ、素材によって風味が大きく異なります。一般的に成猫用キャットフードによく使われているのは、魚、チキン、ビーフです。猫ちゃんはグルメな子が多いので、素材によってはっきりと好き嫌いを示すこともあります。
メーカーによっては少量タイプや複数の種類を組み合わせて販売しているので、ご家庭の猫ちゃんが好む味を探してあげましょう。
まとめ
成長が落ち着いて成猫になったら、キャットフードの切り替えが必要です。成猫用キャットフードは、成猫に必要な栄養素を網羅しつつ肥満も防いでくれます。成猫用キャットフードは、素材や食感、風味のバリエーションが豊富。キャットフード選びも、飼い主の楽しみの一つとなるでしょう。
愛らしい毛並みや健康な身体は、食べるもので左右されます。猫ちゃんとの楽しい生活のために、成長や体調に応じたキャットフードを選びましょう。