ペットの異変に気付いてあげよう|犬は足のケガに要注意

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何だかいつもと様子が違う。ワンちゃんの異変が気になったら、体調やケガの有無をチェックしましょう。外をお散歩する機会が多いワンちゃんは、足をケガする機会も多くなります。

 

この記事では、ワンちゃんに多い足のケガの特徴やその原因をご紹介します。歩き回ることは、ワンちゃんの健康に必要不可欠。ワンちゃんのケガに早く気付いてケアができれば、その分早い回復が期待できます。大切な家族の健康は、しっかりチェックしてあげましょう。

 

足をケガしている犬は動きでわかる

足をケガしたワンちゃんは、目に見えて運動量が落ちる子が多いです。普段活発なワンちゃんほど、異変に気付きやすいでしょう。

 

<運動量の変化>

・散歩に行くのを嫌がる

・歩くペースが遅い/頻繁に立ち止まる

・階段やソファーの昇り降りを嫌がる

 

<様子の変化>

・尻尾が下がって元気がない

・食欲が落ちている

・遊びたがらない

・頻繁に肉球や指間を舐める

 

このような変化は、飼い主さんがワンちゃんの足のケガに気付くきっかけになります。病気なのか、ケガなのか、お腹の調子や全身をチェックして原因を探してあげましょう。見た目で原因が見当たらない場合は、早めにお医者様に診てもらうのがおすすめです。

 

犬によくある足のケガとは

犬種や体格によって、ケガのしやすさは異なります。足のケガと言っても、関節のケガや足の裏(肉球)のケガなどケガの種類や原因も多様です。ワンちゃんに多いケガを知っていれば、チェックするポイントも絞りやすくなります。

 

飼い主が気付きやすいワンちゃんの足のケガ

1.やけど

真夏の暑いアスファルトやマンホールの蓋はワンちゃんの足に酷です。暑い時期は、お散歩時間を工夫してあげましょう。

 

2.擦り傷/切り傷

道に落ちていたものや、家の中のささくれなどでケガをしてしまうケースもあります。お散歩中のケガを完璧に防ぐことは難しいですが、家の中でケガの原因となりそうなものは取り除いておきましょう。

 

3.爪が折れる

散歩中や急に走った時に起きやすいトラブルです。定期的に切ってヤスリがけをしてあげましょう。

 

4.指間炎

指の間が傷ついたり濡れたりした状態のまま放置すると、炎症に繋がる場合があります。炎症止めや抗生剤での治療が必要となるため、足の裏は常に清潔を保つよう心がけましょう。

 

5.犬ジステンバー

犬ジステンバーはウイルスによる病気ですが、肉球が硬くなる症状がみられます。定期的なワクチン接種で防げますが、病気によっても足に異変が起こることを覚えておきましょう。

見た目でわからないケガにも要注意

ここまででご紹介してきたケガは、炎症や傷といった目に見えるケガです。そのため、全身をチェックすれば、すぐに気付いてあげられます。厄介なのが、目に見えない内部のケガです。

 

見た目でわからないケガの代表的なものは、骨折・脱臼・靭帯断裂です。いずれも重度であれば、当然見た目でもわかります。しかし軽度なものだと、ワンちゃん自身は痛みがあっても飼い主さんからは見えないのです。

 

・骨折

足が細い小型犬に多いのが、骨折です。室内でソファやベッドへの昇降を繰り返すことによって、骨疲労や骨硬化が起きます。骨折しやすい状態になっているのです。身軽だからといって、高いところから飛び降りても大丈夫な訳ではありません。

 

特に着地で負担がかかる前足の骨折は、適切な位置での固定が難しいケースもあります。足に違和感を覚えているようであれば、早めにお医者さんに連れて行ってあげましょう。

 

・脱臼

脱臼は全ての犬種で起こり得ますが、やはり小型犬に多い足のトラブルです。外傷性のもとの先天性のものがあり、脱臼を繰り返すと関節炎につながる場合もあります。症状によっては内科的治療が可能なものもあります。

 

症状が進行してしまうと、健康を保つための運動も困難になってしまいます。早めのケアが重要です。

 

・靱帯断裂

靭帯断裂と聞くと重傷のケガのように思えますが、靭帯断裂には部分断裂と完全断裂があります。部分断裂でもワンちゃんは痛みを覚えますが、かばって生活しているうちに治ってしまうケースもあるのです。

 

「痛そうだったけど、治ったのね」と楽観視してはいけません。靭帯の小さなダメージが積み重なって完全断裂に移行してしまうケースが多いのです。適切なタイミングで適切な治療を受けさせるのが、ワンちゃんの健康維持のカギとなります。

まとめ

ワンちゃんの健康維持に運動は必要不可欠です。しかし足をケガしてしまうと、十分な運動が難しくなってしまいます。ワンちゃんの歩き方や動作に違和感を覚えたら、すぐにケガのチェックをしてあげましょう。

 

炎症や傷が見当たらなくても、時には目に見えないケガが潜んでいることもあります。病院に連れていくなどの早めの対処で、ワンちゃんの健康を維持してあげましょう。