犬が病気・ケガをした|応急処置の仕方を学ぶVol.1

ワンちゃんがケガをするのは、お散歩中だけではありません。家の中の暖房器具や爪切りをする時など、思わぬ場面で出血を伴うケガをすることもあるのです。

 

この記事では、ワンちゃんがケガをした時の応急処置をご紹介します。いざという時に慌てないために、ワンちゃんによくあるケガと対処法を覚えておきましょう。飼い主さんの応急処置で、ワンちゃんの傷の程度や回復までの時間を縮めることもできるのです。

爪切りで出血した時の応急処置

爪切りでワンちゃんが出血を伴うケガをするケースは、とても多いもの。ワンちゃんの爪には血管や神経が通っているため、切りすぎると血管を傷つけて出血してしまいます。特に爪が黒いワンちゃんだと、どこまで切れるのかが見づらいため注意が必要です。爪切りで出血させてしまった時は、まず止血を試みましょう。

ワンちゃんの止血の手順

1.汚れがある場合は、水道水で洗い流す

2.ガーゼを重ねて指先にゆっくりと力を入れて、圧迫する

※止血剤がある場合は、塗ってから圧迫する

 

傷が浅い場合は、5分程度で出血が止まります。もし出血が止まらなかったり、出血量が多かったりする場合は、患部をガーゼや包帯などで覆ったまま病院に連れていきましょう。ワンちゃんの爪切りでの出血はよくあるケガのため、止血剤を家に置いておくと安心です。

 

ストーブで火傷した時の応急処置

室内での火傷も、ワンちゃんによくあるケガです。冬場のこたつやヒーターで、ワンちゃんが背中などの体幹を低温火傷するケースが目立ちます。夏場は熱すぎるアスファルトやマンホールの蓋で火傷する可能性も。火傷は熱が伝わるにつれて、徐々に皮膚の損傷が進行していくケガです。できるだけ早く冷やすのがカギとなります。

 

1.流水や保冷剤、氷のうなどで3~5分冷やす

※傷が見えにくい場合も、まずは冷やすのが先決です。しっかり冷やしてから毛を刈って、傷の程度を観察しましょう。

2.ワセリンや軟膏を塗って傷を乾燥させないようにする

ワンちゃんが知らない間に火傷していることも

熱湯がかかってしまった。お散歩中に熱いマンホールの上を歩いてしまった。そのようなケースであれば、飼い主さんはワンちゃんの火傷にすぐに気付けるでしょう。しかし、こたつやヒーターなどでの低温火傷は、徐々に火傷症状に移行します。そのため、飼い主さんがすぐに気付けないことがあるのです。

 

・焦げた臭いがする

・皮膚に赤みが出ている

・水ぶくれができている

・患部を気にする仕草をする

・触れると痛がる

 

冬場にこのような様子があれば、ワンちゃんが火傷している可能性があります。すぐに応急処置をしてあげましょう。

火傷のレベルを知る

火傷はどの部位にまで傷が進行しているかによって、レベル分けされています。たとえレベルⅠであっても、広範囲の火傷であればすぐに病院に連れて行かねばなりません。目に見えない部分にまで、ダメージが進んでいることもあるのが火傷です。判断に迷う時は、必ずお医者様の指示を仰ぎましょう。

 

熱傷レベルⅠ 表皮が赤くなり、ジンジンした痛みが出る

熱傷レベルⅡ 赤みや痛みの他、水疱ができる。熱が真皮の上半分に達している。

熱傷レベルⅢ 赤みや痛み、水泡、びらんができる。熱が真皮の下半分に達している。

熱傷レベルⅣ 皮下組織にまで熱が達し、皮膚移植が必要になることがある。

 

他の犬に噛まれてケガをした時の応急処置

お散歩中やドッグランなど、他のワンちゃんと喧嘩をしたり、攻撃されたりしてケガをすることもあるでしょう。他のワンちゃんに噛まれてしまった場合は、感染症にかかる可能性があります。ケガの程度に関わらず、必ず病院で診てもらいましょう。

噛み傷や引っ搔き傷の処置の手順

1.周辺の毛を短く刈って、傷の程度を観察する

2.水道水で汚れを洗い流す

3.噛み傷の場合は消毒液で消毒する

4.ワセリンや軟膏で傷を乾燥させないようにする

5.服やストッキング、包帯などで傷を保護する

 

ワンちゃんが傷口を舐めてしまうと、雑菌によって化膿する恐れがあります。乾燥を防ぐだけでなく、ワンちゃんが舐めないようにするためにも、傷口の保護が重要です。

まとめ

ワンちゃんがケガをすると、飼い主さんは焦ってしまいがちになります。しかし、飼い主さんの冷静な応急処置で、ワンちゃんの身体への負担を最小限にとどめることもできるのです。よくあるケガの応急処置は、しっかり覚えておきましょう。

 

普段から飼い主さんに歯磨きやグルーミングをさせてくれないワンちゃんは、ケガで痛みが伴う時に応急処置をさせてくれません。日頃からスキンシップや躾を大事にすることは、緊急時にも役立つのです。