ワンちゃんがケガや誤飲をしてしまった場合、飼い主さんに求められる対処は、あせらずにきちんとした対応をおこなうことです。
正しい対応方法を知らないと、ワンちゃんにさらに痛い思いをさせてしまったり、感染症や炎症などを引き起こしたりしかねません。
ワンちゃんがケガや誤飲をした場合の応急処置の方法を確認しておきましょう。
目次
地面をこすりすぎ?ペットが鼻をすりむいたときの応急処置
散歩中に地面を鼻で擦ったり、自宅で床をすりすりしたり、鼻をこするしぐさは、ワンちゃんによく見られる行動です。
ワンちゃんが鼻を擦りすぎて、鼻の頭がすりむけて締まった場合の応急処置を知っておきましょう。
ペットのワンちゃんが鼻をこするのは野生の名残?
ワンちゃんが鼻をこすりつけるしぐさには、さまざまな理由があります。ストレスを抱えているばあいもあれば、ただ遊んでいる場合も。もともと、ワンちゃんは穴を掘って身を隠したり、獲物をとらえたりする習性があり、野生のときの名残とも考えられています。
ワンちゃんの鼻がすりむけた場合の応急処置
ワンちゃんの鼻の頭がすりむいている場合は、傷を清潔に保ってあげるようにしましょう。食べかすや汚れが、つきっぱなしになると、傷口が化膿したり細菌が入って炎症を起こしてしまったりする可能性もあります。
ペットの犬と猫がケンカ!猫から受けた傷の応急処置
ワンちゃんとネコちゃんが一緒に暮らしていると、ケンカになってしまうことがあります。また、散歩中にネコちゃんと遭遇してケンカが起こる場合も。ワンちゃんが、ネコちゃんにひっかかれてできた傷の応急処置方法を知っておきましょう。
なぜ起こる?犬と猫のトラブル
ワンちゃんとネコちゃんは習性も性格も異なります。
ネコちゃんの習性
・単独行動を好む
・夜行性
・行動範囲は狭い
ワンちゃんの習性
・集団行動を好む
・昼行性
・行動範囲は広い
正反対のワンちゃんとネコちゃんが同じ空間にいるとストレスを感じて、トラブルを起こしてしまう場合があります。
猫から受けた傷の応急処置方法
ワンちゃんがネコちゃんから受ける傷のほとんどは、するどいツメによるひっかき傷です。
1.処置中に噛まれないようにタオルや口輪で対策をする
ネコちゃんの鋭利なツメでひっかいた傷を処置しようとすると、傷口が痛みワンちゃんが暴れる場合があります。飼い主さんが興奮したワンちゃんに噛まれてケガをしないためにも、噛まれないようにタオルや口輪で固定するようにしましょう。
2.傷口を洗う
ネコちゃんにひっかかれた傷からばい菌が入らないように、傷口を水で洗い流します。生理食塩水が用意できる場合は、傷にしみにくくなるので、生理食塩水で傷口を洗ってあげましょう。
3.ガーゼや布で止血
洗い流した傷口を優しく拭いたら、清潔なガーゼや布で止血をおこないます。傷が浅い場合は軽く押し当てておきましょう。
出血が止まらないほどの深い傷の場合は、タオルや包帯を傷口に巻き、手ぬぐいやテープで固定します。できるだけはやめに、動物病院に連れていきましょう。
ペットの誤飲!中毒性や気道を塞ぐ危険性があるものも
飼い主さんがちょっと目を離したすきに、ワンちゃんが家にあるものを飲み込んでしまったり、散歩中に、近くに落ちているものを食べてしまったりする場合があります。
誤飲は、胃や腸への通り道をふさいでしまったり、食道にはいらずに、気管に異物が入ってしまい、呼吸困難を引き起こすことも。
ワンちゃんが誤飲をしてしまった場合の応急処置方法を知っておきましょう。
漂白剤、シリカゲルなど中毒性が高いものの応急処置
化学物質が含まれていて、中毒性が高いものを飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせると、胃の粘膜を傷つけてしまう心配があります。すぐに水が牛乳を飲ませて、様子を観察します。
タバコを誤飲した場合の応急処置
タバコも中毒性が高いものですが、漂白剤やシリカゲルのように水や牛乳を摂取させてはいけません。タバコに含まれるニコチンが水にとけて吸収されやすくなり、ワンちゃんがニコチン中毒に陥る可能性があるからです。タバコを誤飲した場合は、吐き出させるようにしましょう。
誤飲で窒息する危険性があるものの応急処置
おもちゃや骨などは、ワンちゃんが誤飲すると、気道や食道つまり呼吸困難に陥る可能性があります。
・やわらかいものを飲み込んでしまった場合
ワンちゃんの舌をひっぱって気道を確保して、ピンセットで異物を取り出しましょう。
・かたいものを飲み込んでしまった場合
ワンちゃんの頭を下にして、背中を叩いたり、ろっ骨を押したりして、異物を押し出します。
・異物が詰まって呼吸困難になったら
ワンちゃんの気道の確保を最優先します。細長い棒をつかって、異物をのどの奥まで押し込んで、呼吸を助けましょう。
ペットがケガや病気をしたときの応急処置を知っておこう
ワンちゃんやネコちゃんなどの動物は、人間よりも痛みを感じやすいといわれています。急なケガや病気になったペットの応急処置をする場合は、痛みに配慮した適切な対応をおこなってあげましょう。