ペットのワンちゃんお散歩情報|お散歩で歩かない犬

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犬にとってお散歩は待ちに待った最高の時間!のはずなのに、なぜかお散歩の途中で歩かなくなることがあります。そんなとき、飼い主さんはワンちゃんを歩かせようと強引にリードを引っ張ってしまいがちですよね。

 

でもちょっと待って!

 

お散歩が大好きなはずの犬が歩かないとしたら、そこには原因があるはずです。もしもその原因が見逃してはいけないものだったとしたら…?

 

犬がお散歩で歩かないとき、そこには必ず理由がある!

犬がお散歩で歩かなくなる理由はいろいろあります。中には私たち人間にしてみると「え、そんなことで!?」という場合も。

 

しかし、よく考えてみてください。私たち人間は知覚の8割以上を「目」に頼っているのに対し、犬は4割が「鼻」で「目」はたったの3割。「耳」は人間の4~6倍もよく聞こえています。おまけに犬たちが暮らしているのは私たちよりずっと低い位置。

 

そう考えると、お散歩のときも飼い主さんとはまったくの別の世界を歩いているようなものですよね。だからこそ、急に歩かなくなっても「ワガママ」や「ガンコ」で片付けないで!どうして歩かないのか、その理由を探してほしいのです。

 

お散歩デビューの子犬が歩かない!はよくあること

外の世界にデビューしたての子犬にとって、お散歩は飼い主さんが思っているほど楽しい時間ではありません。

 

聞いたことのない音、嗅いだことのにおい、見知らぬ人や犬、猫、鳥などがいる未知の世界です。おまけに地面の感触までお家の中とは別物。怖いと思っても不思議はないと思いませんか?

 

子犬がお散歩を楽しめるようになるのは、外の情報に慣れてからです。まずはたくさんの経験を積ませてあげましょう。

 

成犬がお散歩で歩かない理由はいろいろ

それなりにお散歩の経験を積んでいるはずの成犬が歩かない!その理由にはいろいろなケースが考えられます。

 

  • 人間にはよくわからない、何かイヤな音を聞き取っている
  • 自動車やオートバイのエンジン音が怖い
  • 前から知らない人がくると緊張する
  • 過去に散歩の途中で嫌な経験をした
  • グレーチング(溝をふさぐ金属製の格子)が苦手
  • 他に歩きたい道がある

 

大好きな飼い主さんと一緒にお外には行きたいけれど、散歩の途中にある「アレ」が嫌だから歩きたくない、というワンちゃんは意外に多いものです。

 

愛犬が散歩の途中で急に動かなくなったら、「何もないのに」ではなく「何かあるはず」という視点で歩かない理由を探しましょう。

 

お散歩で子犬が歩かないときの対処法

子犬がお散歩で歩かないときにするべきことは、「お外は楽しい!」と思わせることです。そのためにも、まずは飼い主さんが抱っこをした状態で、お外のにおいや音を経験させるのが一番。

 

抱っこ散歩の時も歩かせる時と同じように首輪とリードをつけた状態で、自動車や自転車とのすれ違いを経験させます。また、犬連れの人と遭遇したら楽しそうに挨拶しましょう。家族以外の人や犬も怖くないことを教える良い機会です。

 

抱っこ散歩が楽しめるようになったら、次は地面の感触を覚えさせます。舗装路だけではなく、芝、土、マンホールなど、いろいろな種類の地面を体験させましょう。このタイミングで歩けるようになることもありますが、歩かなくてもOK!

 

こういう経験を一つ一つ重ねることに意味があるのです。

 

成犬が歩かない時は散歩ルートの変更と健康状態のチェックを

成犬がお散歩の途中で急に歩かなくなるときは、何か飼い主さんに伝えたいことがあるのかもしれません。苦手なものを避けたがっているのかもしれないし、もしかしたらすっかりマンネリ化した散歩コースにあきている可能性も…。

 

いずれにしろ、散歩コースを変えるだけでも解決できる場合があります。まずは愛犬が嫌がりそうな原因を避け、なるべく新鮮味のある散歩コースに変えて様子を観察しましょう。

 

  • 自動車や人通りの少ない道を選ぶ
  • 前を通ると吠える犬がいる道や、その道へ続くルートは選ばない
  • いつもは行かない公園や川原などをルートに取り入れる

 

また、散歩の途中でトレーニングを取り入れている場合、実はワンちゃんがうんざりしている可能性も。犬のやる気はご褒美と直結しています。ご褒美をもらう喜びと散歩の楽しさを思い出すためにも、簡単なコマンドに立ち返って愛犬をたくさん褒めてあげましょう。

 

体に不調があるから歩かない可能性

成犬が歩かないとき、体の不調が原因の場合もあります。また、老化による体の衰えから、これまでと同じようなペースで歩くのが辛いケーも。

 

  • 足や腰に痛みを感じている素振りはないか
  • 爪が割れていないか
  • 肉球に傷がついていないか

 

その他にも目が見えにくくなっている、老化が原因で体が疲れやすくなっている、体調不良で歩きたくないなど、いろいろな可能性が考えられます。

 

愛犬が散歩の途中で急に動かなくなったり歩くを嫌がるようになったら、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

 

まとめ

犬にとって散歩は外の世界から刺激を受ける大切な時間。そして飼い主さんにとっても、愛犬の心や体の変化を知るための重要な機会です。

 

スマホの画面に夢中になっていたら、愛犬の変化に気づくことはできませんよ!