ペットのワンちゃんお散歩情報|犬がにおいを気にする時

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愛犬をせっかくお散歩に連れ出したのに、少し歩くと立ち止まっては電柱のにおいをクンクン。やっと歩きだしたと思ったら今度は街路樹の根元をクンクン。飼い主さんとしては軽快に歩きたいのに、ワンちゃんがあちこちのにおいをやたらと嗅ぎまくるせいで、なかなか進めないことってありますよね。

 

でもこれは、犬のお散歩あるあるの一つ。なぜ犬がにおいを嗅ぎたがるのか理由がわかると、イライラしないで待ってあげられますよ!

 

犬はにおいを嗅ぐことで様々な情報を集めている

犬がお散歩の時にいろいろな場所のにおいを嗅いでしまう理由は、一言で言ってしまえばありとあらゆる情報を集めたいからです。

 

  • 知らない犬がこの道を通ったみたいだ
  • 強そうなやつがマーキングしているからイヤだな
  • この茂みは猫の通り道になっているぞ

 

ではどうしてにおいを嗅いで情報を集めるのかといえば、一つにはもちろん好奇心があるからです。しかし、理由の多くは犬としての本能。

 

犬にとって、いつもの散歩コースは自分のテリトリーです。知らない犬に荒らされるのはイヤだし、自分より強い犬とは争いたくありません。そういった情報をしっかり把握する機会が犬の散歩です。犬がお散歩の時にいろいろなにおいを嗅ぐこと自体は、別に悪いことではありません。

 

むしろ、お散歩のときににおいを嗅がせてもらえないほうが犬にとってはストレスになります。とは言え、犬が嗅ぎたいだけにおいを嗅がていたら、今度は飼い主さんにとってのストレスになりそうですよね。

 

となると、理想の犬の散歩は「適度に歩かせて、適度ににおいを嗅がせる」これに尽きるのかもしれません。

犬はにおいを嗅ぐと口に入れたくなる|拾い食いは絶対NG!

犬にとってにおいを嗅ぐことはとても自然なことです。しかし、だからと言って散歩の途中に好き放題嗅がせてしまうのは危険です。

 

人間の感覚とは違い、犬には「地面に落ちているものは汚い」という意識がありません。だからこそ興味のあるにおいはもっと確かめたくなり、反射的にパクっと口に入れてしまうのです。そして食べられる物も食べられない物も、勢いのまま飲み込んでしまうことも。

 

でも、もしそれが命にかかわるものだったら――。

 

犬を散歩させるコースにそんな危険なものがある?と思われるかもしれません。しかし、犬が拾い食いをしたら危険なものはいろいろあります。

 

  • タマネギなど犬が食べると体に害のあるもの
  • 腐敗が進んでいるもの
  • 鶏の骨や爪楊枝など食道や胃に刺さる危険性のあるもの
  • 害虫・害獣駆除の目的で毒物が仕込んである食べ物や排泄物
  • 感染症のおそれがある動物の死骸
  • 有毒植物
  • ポイ捨てのタバコ

 

昨今は、動物虐待が目的ではないかと疑われている農薬入りの食べ物が、道端に置かれていた事件が発生しています。道に落ちているものすべてが、必ずしも犬の体に害になるとは限りません。しかし、問題なく食べられるものもそうでないものも、犬の拾い食いは危険!絶対にさせてはいけないのです。

 

お散歩中に犬が嗅いでもいい場所は飼い主が決める

犬にとって散歩の途中でいろいろなもののにおいを嗅ぐことは大切なことです。しかし、大切な愛犬の安全を守るためにも、飼い主さんが「嗅いでもいい場所」の選別をしましょう。

 

散歩に連れ出した直後の犬は、嬉しさのあまりありとあらゆるものに反応しがちです。そのうえ体力もみなぎっているので、一度何かのにおいを嗅ぎはじめると、執着してなかなか動こうとしません。

 

というわけで、散歩の前半は犬にあまりにおいを嗅がせることなく、どんどん歩くことをおすすめします。そして多少なりとも疲れてくる散歩の後半になったら、飼い主さんが安全を確かめたうえで、犬が嗅ぎたがる場所を好きなだけ嗅がせてあげましょう。

 

たくさんの犬がマーキングをするような場所は、犬にとって重要な情報収集のポイント。心ゆくまでにおいを確認させてあげれば、ワンちゃんは満足するはずです。

 

絶対に嗅いでほしくないのに、お散歩のたびにワンちゃんが嗅ごうとする場所があるときは、その近くまで行ったらオヤツで気をそらしながらさりげなく通り過ぎてしまいましょう。たいていのワンちゃんは気になるにおいより、目の前のオヤツにつられますよ!

 

まとめ

犬のお散歩でワンちゃんがにおいをクンクン嗅いでいる間は、できればそっと見守ってあげたいものです。しかし、明らかに危険なものに鼻を近づけようとしたら、リードを引っ張ってでも阻止しましょう。

 

パクリと口に入れて飲み込んでしまった後では、大変な事態になるかもしれません。基本的に、リードを強引に引っ張るのはあまりおすすめできる行為ではありませんが、犬の安全を守らなければいけない緊急事態は「例外」です!