ペットを飼うと気になることの一つとして挙がるのが、ペットの「抜け毛」です。「抜け毛」は、生え替わりの時期だけに起こるものではありません。猫のちゃんの抜け毛は、病気やアレルギー、ストレスによるものあるので見極めが必要です。
猫ちゃんの病気の予防にも抜け毛の対策は必要になってきます。猫ちゃんの「抜け毛対策」はどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、猫ちゃんの抜け毛の原因や対策についてご紹介します。
目次
猫の抜け毛の原因
猫ちゃんの抜け毛の原因を知ることから始めましょう。皮膚などに異常が現れたら考えられるケースをご紹介します。もし、皮膚に異常が見られた場合、自分で対処して悪化することもあるので、なるべく早くお医者さんに見せた方が良いでしょう。
「ダブルコート」
猫ちゃんの被毛には2種類あり、一層構造の「シングルコート」と二層構造の「ダブルコート」があります。この「ダブルコート」は、外側の「オーバーコート」と体温調整するための皮膚に近い部分に生える「アンダーコート」からなる二構造になっています。体温調整する為の「アンダーコート」を持つ猫ちゃんの方が、比較的気が抜けやすいと言われています。
病気やアレルギー
猫ちゃんにもアレルギーを発症する事があります。猫ちゃんがかかりやすいアレルギーは「食物アレルギー」と「ノミアレルギー」です。身体を頻繁に掻いている姿や皮膚に異常が現れた時はすぐに病院に連れていきましょう。
その他「抜け毛」が考えられる症状は、以下になります。
・猫ニキビ(猫ざそう)
年齢なく猫ちゃんがかかる病気の一つで、下アゴにできるニキビのようなものが進行すると赤く爛れてしまいます。炎症が悪化したり猫ちゃんが引っ掻いてしまう事で抜け毛になります。
・皮膚糸状菌症
カビの仲間である「糸状菌」に感染し広がっていくと円状の脱毛が見られます。
・疥癬(かいせん)
ヒゼンダニというダニが寄生する事で発症します。痒みがひどく引っ掻いてしまい、抜け毛の他に発疹やフケ、瘡蓋などが見られるケースもあります。
ストレス
ストレスによる脱毛症は、人間だけでなくペットにも現れる症状です。猫ちゃんは、ストレスに大変敏感な生き物で、注意する必要があります。
猫ちゃんがグルーミング(毛繕い)を過度に行っている場合もストレスが原因です。
猫の抜け毛が原因の病気
猫ちゃんの抜け毛は、放っておくと猫ちゃんの健康を害することに繋がります。万が一のことを考えると「ペットを飼ったら抜け毛はしょうがない…」では済まされないのです。
猫ちゃんの抜け毛により引き起こされる病気をご紹介します。
猫ちゃんが抜け毛で引き起こす病気
猫ちゃんの抜け毛が原因で引き起こされる病気があるのはご存知でしょうか?
飼い主さんが気にならなくても、猫ちゃんの健康のために念のため気を付けておいた方が良さそうです。
・毛玉症
飲み込んでしまった抜け毛が胃腸で大きな塊になってしまうことです。大きさによっては手術が必要になります。
・胃炎
毛玉が胃腸に留まり粘膜を刺激します。嘔吐や下痢のような症状が現れます。
・食道炎
毛玉を飲み込んだせいで嘔吐を繰り返し、胃酸で食道炎になります。場合によっては食欲が低下してしまうことも考えられます。
ブラッシングでの抜け毛対策
短毛種にはラバーブラシで、長毛種にはスリッカーとコームでこまめなブラッシングを行うのが最適なブラッシングの方法です。
コームを使う時は、丁寧に皮膚を傷つけないように注意します。
ブラッシング手順
短毛種は1日1回、長毛種は1日2回行います。ブラッシングは優しく行い、猫ちゃんにストレスを与えないように注意しましょう。
ブラッシングの手順は以下になります。長毛種は4からの手順も加えて行います。
- 首の後ろ〜お尻
- 脇〜後ろ足
- 尻尾
- 脇の下〜お腹
- 内股
- 耳の後ろ
ブラッシングは、飼い主さんと猫ちゃんのスキンシップにもなるので「一石二鳥」です!
抜け毛対策でシャンプーはどうなの?
抜け毛対策として、シャンプーはどうなのでしょうか?シャンプーだけで抜け毛対策にはなりませんし、必要に応じて行う必要があり注意しましょう。
通常、猫ちゃんのシャンプーは1ヶ月に1回が最適と言われていますが、皮膚に炎症がない場合はブラッシングを行ってからシャンプーしてあげます。
長毛種なら、リンスをするとより効果的です。
シャンプーを使用する時は優しいシャンプーを選ぶのがオススメですが、猫ちゃんによって合う合わないも分かれやすいです。不安であればペットサロンにお任せするのが良いでしょう。
まとめ
猫ちゃんの抜け毛の原因は様々です。毎日5分のブラッシングを習慣にし、毎日猫ちゃんと触れ合いながら状態を確認すると良いでしょう。
また、「抜け毛」活用法として、猫ちゃんの抜け毛を利用した「毛玉フェルト」を使って、アクセサリーのパーツや猫ちゃんの帽子を作ることもできます。猫好きには堪らないアイディアです!
毎日のブラッシングで貯めた毛を可愛く再利用してみてください。