ペットの犬が病気をした|皮膚病の原因と対処方法

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ワンちゃんのよくある病気の一つが、皮膚病です。抜け毛や痒みを伴う皮膚病の原因は複数あり、病院での検査や治療が必要となるケースがほとんど。飼い主さんに出来るのは、皮膚病の予防や悪化させないための日々のケアです。

 

この記事では、皮膚病の主な原因やなってしまった時の対処法をご紹介しています。小さな異変に気付けるように、日頃からシャンプーやブラッシングでスキンシップをとって、皮膚の状態を観察しましょう。

 

痒みのある皮膚炎を治すには舐め癖をやめさせる

痒みのある皮膚病の原因には、感染症や寄生虫、アレルギーなどが考えられます。柴犬はアトピー性皮膚炎を起こしやすく、毛足の長い犬種は真菌性の皮膚炎がよくみられるなど、犬種によってもかかりやすい皮膚病は異なるものです。

 

飼い主さんがワンちゃんの皮膚炎に気付くきっかけは、ブラッシングの際やワンちゃんの仕草。特に痒みのある皮膚炎にかかると、ワンちゃんはかきむしったり、しきりに患部を舐めたりします。

 

ワンちゃんの舐め癖は炎症を悪化させる原因になるため、患部を舐めさせない工夫が必要です。エリザベスカラーでワンちゃんの行動を制限したり、包帯やガーゼで患部を保護するのがおすすめ。

 

最初はエリザベスカラーを嫌がるワンちゃんも多いですが、2~3日で慣れてくれる子がほとんどです。

薬を塗布しやすいように毛をカットする

アレルギーや細菌によって皮膚病を起こしている場合には、病院で薬用シャンプーを勧められる場合があります。また、ステロイドや抗真菌薬といった外用薬を併用する必要が出てくることもあるでしょう。

 

そのような場合には、患部の毛を予めカットしておくと処置がスムーズです。患部が露出していると、シャンプーのすすぎ残しを防ぐことができ、薬も塗りやすくなります。ケガと同様に皮膚病も経過観察が必要なため、患部が見えやすければ飼い主さんも安心です。

 

シャンプーの注意点

皮膚病改善や予防のためにしっかり洗ってあげたい気持ちはわかりますが、洗い過ぎも皮膚の乾燥に繋がります。皮膚に大事な菌まで洗い流してしまわないように、優しく洗いましょう。

 

<ワンちゃんをシャンプーで洗う時のポイント>

・ワンちゃん用のシャンプーを使う

・ぬるめのお湯でしっかり洗い流す

・よく泡立てたシャンプーで擦らず洗う

・タオルドライをしっかりおこなう

・ドライヤーは低温で身体から離して乾かす

皮膚炎予防にはトリミングやブラッシングも重要

日頃からこまめにトリミングやブラッシングをすれば、ノミやダニ対策にもなります。また、換毛期に抜け毛が上手く落ちないことによって、痒みを感じるワンちゃんもいるようです。痒みを感じれば、ワンちゃんは掻いたり舐めたりしてしまいます。

 

痒みの放置が皮膚炎に繋がるため、定期的なトリミングやブラッシングで痒みの原因を取り除いてあげるのが重要です。

 

心因性の皮膚病は普段の生活を見直す必要がある

ワンちゃんが心因性の皮膚病にかかってしまうこともあります。寒さや暑さ、運動不足などはワンちゃんにとってストレス。退屈しのぎに体を舐め過ぎて痒みが出て、それをさらに舐めてしまい炎症悪化…という悪循環に陥ることもあるのです。

 

心因性の皮膚病を起こしている時によくある行動は、尻尾を噛む、わき腹を吸う、足先を舐める、陰部を舐めるです。このような部位に皮膚病が生じている場合は、ワンちゃんの普段の生活から見直してあげましょう。

 

ワンちゃんにストレスを与えていないかチェック

・ケージ内にいる時間が長すぎないか

・ケージが体格にあっているか

・思いっきり身体を動かす時間を作れているか

・温度や湿度はワンちゃんにとって快適か

・関節や腰などに痛みを抱えている様子はないか

 

ブラッシングや遊びなどで日々スキンシップをしながらワンちゃんの様子を観察していれば、些細な変化に気付くことができます。ワンちゃんも大事な家族。長く健康でいてもらうためには、飼い主さんがワンちゃんの快適な生活空間を作ってあげましょう。

まとめ

ワンちゃんの皮膚病改善には、飼い主さんの工夫が必要不可欠。皮膚病が悪化しない対策やしっかり経過観察をすることによって、皮膚病の早期治癒が期待できます。

 

ワンちゃんの異変に気付いたら、なるべく早く病院で診てもらいましょう。シャンプーやドッグフードを変えた時にアレルギー性の皮膚病が起こることもあります。原因が早くわかれば、治療もスムーズです。ワンちゃんの生活習慣に変化があった時には、記録をつけておくことをおすすめします。