ここ数年で驚くほど猫がブームになりました。これまでペットといえばなんとなく犬派だった人も、ネコちゃんの魅力に改めて気づいたのではないでしょうか。
日本では2015年に猫の飼育数が犬の飼育数を上回るという、驚きの結果が発表されました。しかし、そのわりに猫種にはまだまだ世間的にあまり知られていない品種がたくさんいるような…。
そこで、少しでも猫の魅力が伝わるよう、珍しい品種について解説していきます!
目次
シャルトリュー
シャルトリューの特徴
シャルトリューはビロードのような手触りをした、標準体重3~6kgほどの中・大型の猫です。ショートヘアーに分類されていますが、毛足は少し長めといったところ。モフモフの分厚いアンダーコートはウールのような手触りです。
毛色はブルーグレーの一色のみで、瞳の色はオレンジがかった銅色。がっちりした体格は骨格もしっかりしているわりに、短い四肢がやや細めとキュートな体型をしています。
まんまるの顔とクリクリの瞳が可愛らしく、鼻先から口元にかけて細くなった形状はいつも微笑んでいるかのよう。シャルトリューは愛らしさと優雅さを兼ね備えた猫です。
シャルトリューの飼いやすさ
シャルトリューは穏やかな性格で知られている猫。飼い主さんを独り占めしたがるようなところがないので、多頭飼育に向いています。
また、犬のような猫と表現されるぐらい、賢くて聞き分けの良い猫でもあります。しかし、その時の気分で素っ気ない態度をとる、猫らしい部分もちゃんと備えています。このバランスの良さは、猫初心者にも向いていそうですね!
洞察力がとても優れていて、さりげなく人のそばにいられるような猫ということで、お子さんがいるお家から一人暮らしまで、ペットとして飼いやすい猫といえるでしょう。
シャルトリューの価格帯
ここ数年の猫ブームを受けて、シャルトリューの価格も高騰しています。ブリーダーからの直販でも、おおむね20万円以上。美しい毛並みの子を探すなら、30万円前後はみておいたほうがよさそうです。
キンカロー
キンカローの特徴
キンカローは1990年代頃が始まりといわれる比較的新しい猫の品種で、耳がカールしているマンチカンです。日本ではマンチカールと呼ばれることもあるこの猫は、マンチカンとアメリカンカールを掛け合わせて誕生した猫種。そのため、マンチカン譲りの短い四肢と、アメリカンカール譲りの折れ耳が特徴です。
キンカローは標準体重が3~5kgのセミコビータイプ。四肢だけではなく胴体も短めですが、シッポは長め。そのため胴体よりシッポのほうが長い子もいるぐらいです。
まんまるの顔と目が可愛らしく、短足の体型はユーモラス。しかし、意外なほど運動神経が良い猫で、走るとなかなかのスピード感があります。
キンカローの飼いやすさ
キンカローはとても社交的な猫で、あまり人見知りしません。好奇心が旺盛で賢いため、多頭飼育にも向いています。
犬のような猫と表現されることもあるぐらい、飼い主さんとのスキンシップも上手。たくさん遊びたがる猫なので、小さな子どもやお年寄りがいる家庭など、人数の多い家族の中で上手に暮らせる猫です。
その反面、この猫はスキンシップが足りないとストレスを抱えることも。そのため、お留守番が多いお家や一人暮らしにはあまり向かない猫ともいえるでしょう。
キンカローの価格帯
キンカローの価格はおおむね20~30万円程度です。しかしこの猫は新しい品種のため、キンカローではないのにキンカローと偽って販売されている懸念も。きちんとしたブリーダーから迎えることをおすすめします。
トンキニーズ
トンキニーズの特徴
シャム猫を基礎に作出されたトンキニーズは、筋肉質でほっそりした体型が美しいセミフォーリンタイプの猫です。
やや長めの短毛は、ミンクと表現されるほどなめらかな手触りをしています。毛色はナチュラル、シャンパン、ブルー、プラチナなどのミンクカラー。どの毛色もシャムと同じく、顔・四肢の先・シッポが体の色より濃い色をしています。
また、丸みのあるV字形の顔立ちと、吸い込まれそうな美しい瞳が神秘的。全体的に高貴なイメージの猫ですが、仕草がとても愛らしいところがトンキニーズの魅力といえるでしょう。
トンキニーズの飼いやすさ
トンキニーズはとにかく元気な猫。やんちゃでよく動き回ります。好奇心が強く成猫になってからもよく遊び、人や他の動物と遊ぶのも大好きです。
人懐っこい性格なのでお子さんがいる家庭や多頭飼育に向いていますが、その反面かまってもらえない状況だとストレスがたまる可能性も。
そのため、トンキニーズは独りぼっちでの留守番が長くなるお家や、一人暮らしにはあまり向かない猫といえるでしょう。
トンキニーズの価格帯
価格はおおむね30万円前後ですが、優良血統の子猫は50万円を超えることも珍しくないようです。
まとめ
猫といえば飼い主に素っ気ないイメージがありますが、猫種の中には性質的に甘えん坊の猫もいます。
ペットに猫を飼うなら、自分の生活とその猫種の特徴や性格が合っているのかをしっかり考えましょう。そのほうが絶対に楽しいキャットライフが送れますよ!