ペットに猫を飼おう|種類ごとの特徴Vol.10

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私たちの身近にいるネコちゃんといえば、やはり日本猫(和猫)!しかし世界中を見渡すと、実に300種類以上もの品種が存在しています。

 

ここ数年は空前の猫ブームとなり、ペットとして飼う猫の品種が増えました。しかし、まだまだこれまでに見たことがない珍しい猫がたくさんいます。日本国内に珍しい猫のブリーダーが増えてきた昨今、思ってもみなかった猫種に魅力を感じるかもしれません。

スフィンクス

スフィンクスの特徴

スフィンクスという名前からエジプト原産と思われがちなこの猫は、意外にもカナダが原産地です。スフィンクスの特徴といえば、何といっても無毛に見える独特の体!実際にはモモのような薄い産毛に覆われています。

 

皮膚にはかなりシワが寄っていますが、これはスフィンクスが珍しいわけではありません。他の種類の猫は被毛で覆われているので見えていないだけです。

 

スフィンクスの皮膚は被毛が極端に少ない分、皮脂腺が発達しています。触ると思いのほか温かで、しっとりとした手触りに驚くかもしれません。

 

成猫の標準体重はオス4~6.5kg、メス2.8~5.5kg程度。筋肉質のしなやかな体と逆三角形の頭に大きなレモン型のつり目が、なかなかの迫力を醸し出しています。

スフィンクスの飼いやすさ

スフィンクスは人懐っこくて人見知りをしない性格。社交性も高く性格的には飼いやすい猫ですが、気をつけなければいけないのは日常の健康管理です。被毛が極端に少ないので、暑さも寒さも大敵!一年を通して室温を一定に保つ必要があります。

 

また、皮膚が脂性に傾きやすく、日常のお手入れでは蒸しタオルでの拭きあげが必要。紫外線対策として直射日光を避けることも求められます。

スフィンクスの価格帯

ブリーダーの数が少ないため、スフィンクス子猫の価格はちょっとお高め。おおむね40万円前後といったところです。

セレンゲティ

セレンゲティの特徴

名前の由来はタンザニアのセレンゲティ平原ですが、原産地はアメリカのカリフォルニア州です。サーバルキャットを目指して作出されただけあり、野生の肉食獣のようなワイルドな見た目が魅力的!比較的大型の猫ですが、平均体重は3.5~6kg。長い四肢としなやかな体つきは均整がとれています。

 

セレンゲティ最大の特徴は耳の裏にあるアイスポットと呼ばれる目玉のような模様。イエローやゴールドの地色に黒いスポットが散っている被毛は、見事なまでに野生動物のような雰囲気を再現しています。

セレンゲティの飼いやすさ

野生の肉食獣にしか見えないワイルドな風貌のわりに、セレンゲティの性格はフレンドリーで甘えん坊。人懐っこいので子どものいる家庭でも飼えますし、多頭飼育にも向いています。

 

しかしひとりぼっちの寂しい時間がかなり苦手なため、留守番の時間が長くなるとストレスから大暴れして部屋をメチャクチャにすることも。セレンゲティに向いているのは、常に家族の誰かがいて、たくさんかまってくれるような環境です。

セレンゲティの価格帯

残念ながら日本にはセレンゲティのブリーダーがまだいません。そのため、子猫を手に入れるには海外から輸入するしか方法がなさそうです。その場合、生体価格のほかに輸入に関する費用が必要となるため、100万円はくだらないと予想されます。

ターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラの特徴

ターキッシュアンゴラは、アンゴラの名を冠するにふさわしく、柔らかくて手触りの良い被毛が特徴の長毛種です。白い毛色で知られる猫ですが、実際はすべての色が認められています。いずれの色もほぼオーバーコートでアンダーコートはごくわずか。実質シングルコートに近い被毛が特徴の一つです。

 

ターキッシュアンゴラの平均体重は2.5~5kg。実際の大きさより軽く感じるのは、それだけ被毛がフサフサしているからです。くさび形の頭部とアーモンド形の目にピンと立った耳は精悍。それでいて気高い雰囲気を醸し出しているところが魅力です。

ターキッシュアンゴラの飼いやすさ

ターキッシュアンゴラを一言で表現するなら、とても自由な猫。束縛や制約を嫌う自由奔放な性格で、やや神経質で精細なところがあります。しかしだからといって人に懐かないわけではありませんが、気に入らなければ素っ気ない態度をとることも。

 

多頭飼育や子どもがいる家庭では、ターキッシュアンゴラのちょっとお姫様気質なところを持てあましてしまうかもしれません。しかし、媚びないところが魅力と感じる猫好きにとっては、そんなところがたまらなく魅力的と感じるのかもしれませんね!

ターキッシュアンゴラの価格帯

ターキッシュアンゴラは原産地のトルコでも大切に保護されている猫種です。日本国内では残念ながら手に入れるのが難しそう。ブリーダーがいないわけではないようですが、かなり少ないためか、子猫の出産情報がなかなか表に出てきません。仮に生まれたとしても、高額になることが予想されます。

まとめ

世界には私たちが知らない魅力的な猫がまだまだたくさんいます。いろいろな種類の猫のことを調べていると、身近にいる和猫の良さを再認識するきっかけになるかもしれません。

 

ペットに猫を飼ってみようかなと思い立ったら、まずは世界中のネコちゃんについて調べてみると、いろいろな発見がありますよ!