知っておきたい法律|ペットショップで買った犬が病気だった

待ちに待ったワンちゃんとの生活。しかし、お迎えしたワンちゃんに早速病気が発覚したら?購入直後で飼い主さんに過失がない場合、販売したショップの責任を問える可能性があります。

 

中には獣医さんや消費者センターの協力を得て、購入代金の返金だけでなく治療費や入院費までショップに負担してもらえたケースも。この記事では、いざという時に慌てないために知っておきたいペットの売買に関わる法律や、ペットを購入する際のチェックポイントをご紹介します。

購入直後に多いトラブル:お迎えした犬の体調が悪い

いよいよワンちゃんがやってきて、新しい家族との楽しい生活が始まる。しかし、そんなタイミングでワンちゃんの体調不良という思わぬトラブルに見舞われてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。

 

感染症や持病などであれば、販売したペットショップに責任を問える可能性があります。購入直後であることを伝え、「いつどこで病気になった可能性があるのか」獣医さんに判断を仰ぎましょう。

実際にあったワンちゃん購入直後のトラブル

・ペットショップでウイルス性の感染症にかかっていた

買った日の夜から嘔吐や下痢が始まったとあるワンちゃん。翌朝動物病院で、ウイルス性の感染症と診断されました。潜伏期間から、獣医はペットショップで感染していた可能性が高いと断定したのです。

 

・引渡し前から気管支炎にかかっていた

ペットショップから食が細いと説明されていたワンちゃん。購入2日後に動物病院で健康診断を受けると、気管支炎と診断されました。その後、ワンちゃんは入院し、一緒に生活すらできなくなったのです。

 

トラブルが長引くことも!ペットの病気に対するショップの対応

ワンちゃんを買う前には、飼い主さん自身が契約書に必ずサインをしているはず。しかし、契約条項をしっかり読み込めている自信がある方はどれくらいいるでしょうか。まさか購入直後にトラブルに見舞われるとは思っていない方も多いのです。

 

実際にあったショップの対応

・「返金は不可」と書いた契約書にサインしているので、応じられない。

・契約書に記載があったため、2割の返金しかできない。

 

契約書に記載があっても、その契約条項自体が無効とみなされることもあるのです。実際に上記の例は、獣医さんの診断や消費者センターを介した交渉によって全額返金が成立しています。いざという時に慌てないためにも、関連法規の知識は持っておくと安心です。

トラブル解決の糸口に!飼い主さんが知っておきたい法律

・消費者契約法

ショップに過失があったと考えられる場合は、「購入後の返金は不可」と書かれた契約書にサインをしていても、消費者契約法によって「事業者の損害賠償の責任を免除する条項は無効」とみなされます。

 

・瑕疵担保責任

民法第566条と第570条において、「売買の目的物に隠れた瑕疵があり、瑕疵の存在を知って1年以内であれば売主の責任を追及できる」ことになっています。また、瑕疵のために契約目的を達成できない場合は、契約の解除も可能です。

 

・動物の愛護及び管理に関する法律

法律によって、ペットショップにはあらゆる義務が課せられています。

 

都道府県知事や政令市長への登録

動物取扱責任者を事業所ごとに選任

動物の販売にあたっては、事前にその動物の特性や状態について説明

 

引き渡し直後のワンちゃんに病気が発覚した場合は、ペットショップの健康管理が不十分だったとみなされ、債務不履行が認められる可能性が高いのです。

 

トラブル発覚時にペットショップに望む対応

お迎え直後のワンちゃんに病気が発覚した場合、損害賠償に購入代金以外に治療費や入院費を含むことができるかどうかはケースバイケースです。

 

・治療をすれば、問題なく一緒に暮らしていける

→治療費や入院費の支払いを請求

 

・病気によって今後一緒に暮らすのが難しい

→購入代金や治療費、入院費、ワンちゃんの引き取りを要求

 

ワンちゃんの病状によって、ペットショップに求める対応が変わります。今後も一緒に暮らせないのであれば、飼い主さんの「目的を達成できない」状態になるため、契約解除を求めることも可能です。

 

ワンちゃんを購入する際に気をつけたいこと

残念な事態を避けるためにも、ワンちゃんを買う店選びから慎重に行いましょう。

 

・ペットショップの質

ケージが綺麗にされているか、毛並みが綺麗かなど他の動物の様子を見れば、ペットショップの営業姿勢が垣間見えます。

 

・契約書の内容

飼い主さんに不利な内容になっていないかまずは注意深くチェックしましょう。金銭に関する項目以外にも、購入後の健康診断の病院が指定されているケースもあります。

 

・保証制度の有無

返金対応だったり、同種同等の代替犬での対応だったりと、補償内容は様々。期間も購入後1カ月~数年など、プランによる差があります。

まとめ

返金されたからといって、楽しみにしていたワンちゃんとの生活が叶わなかった悲しみは癒えません。ワンちゃんを購入する際は、ペットショップ選びの段階から入念な下調べが重要となります。


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