新たに保護猫をお迎えすることになったら、まず考えなければならないのが、先住猫との初対面の方法です。初対面のタイミングややり方を間違えると、なかなか仲良くなれない場合もあります。
保護猫を先住猫に会わせる際は、どんなことに気をつければいいのでしょうか?この記事で詳しく解説していきます。
目次
まずは保護猫と先住猫の部屋を分ける
新しく保護猫を迎え入れたら、先住猫のいる部屋とは別の部屋を用意し、まずはそちらに入ってもらいましょう。たとえ部屋を分けていたとしても「この家のどこかに、ほかの猫がいる」ということは、人間よりも匂いや音に敏感なネコちゃんにはわかります。
この「ほかの猫の気配がする」くらいの距離感でも、保護猫も先住猫も、だんだんと慣れていってくれるものです。
そのまま数日が経過したら、保護猫の使っているタオルなどを先住猫に嗅がせたり、その逆のことをしたりします。これをすることによって、いきなり初対面させてビックリさせてしまい、威嚇し合ってしまうという状態になることが、ある程度防げるようになるはずです。
マンションなどで、どうしても保護猫と先住猫の部屋を分けられるほどの部屋数がないこともあります。そういう場合には、キャットケージの中に新しく迎え入れた保護猫を入れて、ケージ全体を大きなタオルや布などで覆って、まずは落ち着いてもらえるようにしてください。
だんだんと対面させていこう
初対面のときは、どうしても「シャー」や「ウー」と威嚇をするような声を出してしまうネコちゃんがほとんどでしょう。いつも穏やかな性格のネコちゃんが威嚇をしている姿にショックを受けて、慌ててしまう飼い主さんもいます。
しかしどちらも敵意があるというよりは、ただビックリしているだけなので、安心してください。
まれに、初対面からものすごくフレンドリーなネコちゃんもいます。先住猫が成猫で、新しくきた保護猫が子猫だったりすると「なんだ、こんな小さいやつなのか」と、ケンカの相手にしないような場合も多いはず。
問題は成猫同士や、どちらかがシニア猫の年齢になっている場合です。こういうパターンだと、ほぼ確実に「シャー」が最初の挨拶の言葉になるでしょう。
「シャー」をされたとしても、慌てずに保護猫を元の部屋に戻します。初対面は、このくらいでじゅうぶんです。
2日目は10分程度、3日目は15分程度対面させるといったように、時間をかけてじっくりと慣らしていきます。決して、威嚇し合っているのに、いきなり長時間同室にさせないように。そのまま、ずっと仲が悪くなってしまうことがあります。
保護猫と先住猫の対面は、あせらず徐々に、日数をかけておこなうようにしてください。
どんなときも先住猫を優先に
だんだんと数日間かけて同室にいることが増えてきたとしても、飼い主さんは気を抜いてはいけません。ついつい、新しくきた保護猫にかまいがちになってしまうものですが、どんなときも先住猫を優先してかわいがるように注意しましょう。
ご飯をあげるのも、抱っこをするのも、おもちゃで遊んであげるのも、先住猫が保護猫よりも先です。先住猫ファーストは、忘れないようにおこなってください。
保護猫が子猫だったり、風邪をひいていたりすると、思わず保護猫のほうを優先してしまいそうになります。しかし、それは絶対によくありません。
ネコちゃんはもともと嫉妬深い生き物なので、ヤキモチを妬いてしまいます。先住猫が「新入りに飼い主さんの愛情をとられた!」と感じると、保護猫と仲良くなれないどころか、追いかけ回したり、いじめてしまったりするようになる場合さえも。
「新しいネコちゃんがきたけれど、この家の一番はあなた(先住猫)だよ」と伝わるように、先住猫には今まで以上の愛情を注いであげてください。
そのうち少しずつ、先住猫の気持ちも安定してくるでしょう。
まとめ
新しくきた保護猫と先住猫の関係は、良くするのも悪くするのも、飼い主さんのやり方次第です。できれば仲良くなってもらって、2匹で毛づくろいをし合ったりじゃれ合ったり、猫団子になって眠っている姿なども見せてもらいたいもの。
そのためには、上手に初対面させることと、先住猫ファーストを心がけることが特に大切になります。
中にはどうしても仲良くなれずに、ずっと部屋を分けなければならない、相性の悪いネコちゃんたちもいます。しかしほとんどの場合は、じっくりと時間をかけて、少しずつ距離を近づけていけば解決することのほうが多いはずです。
飼い主さんがイライラした様子を見せたり、早く仲良くさせたくて焦っている気持ちがネコちゃんに伝わったりしないように気をつけてください。大丈夫、きっと仲良くなってくれますよ。
保護猫と先住猫の相性がどうしても悪いというときには、ひとりで思い悩む前に、当サイトの【ペットのお悩み無料相談窓口】まで、お気軽に連絡をしてください。