ちまたで売られている猫グッズの中でも、特徴的な黒猫のシルエット。有名なアニメの影響や、クールな雰囲気を感じるせいか、黒猫をモチーフとしたグッズなどはたくさん存在しています。しかし近年、スマホで写真を撮ったりSNSで共有する人が増え、以前より黒猫の人気が低くなってきているようです。
どうして、黒猫の人気は下がってきているのでしょうか?また、黒猫の魅力とはどんなところにあるのかを解説します。
目次
黒猫はインスタ映えしないから不人気?
インスタなどのSNSを使って里親さん募集をする、猫の保護団体や個人ボランティアの人は増えてきています。今や若い世代の中では、やっていない人のほうが少ないとも思われるSNSを使えば、保護猫が里親さん候補の目に留まりやすいためです。
しかし黒猫をスマホカメラで撮るのは、実はとても難しく、単なる黒い毛のかたまりの様に写ってしまったり、なにかの影のようになってしまったりします。実物をみると魅力満点なのにもかかわらず、写真で黒猫の魅力を伝えることは、至難の業なのです。
都市伝説ではありませんが、子どものころ、黒猫に対する良くないイメージの話は聞いた事はありませんか?「黒猫を見かけると不吉の前兆」とか「黒猫に前を横切られたら、3歩下がらないとアンラッキー」などのウワサを、友達から聞いて実践していたという人は意外にも多いようです。
諸外国でも、黒猫は不吉のシンボルだということで、古くは虐殺されていた国もあります。今でも里親さんが見つかりにくく、殺処分が多いのは黒猫だという説まであるほどです。
黒猫は昔からアンラッキーとされ、現代では「SNS映えしない」といわれる、不遇なネコちゃんなのです。
黒猫ってこんなにも魅力的!
しかし、黒猫が不吉のシンボルだというのは、もちろんのことなんの根拠もない迷信にすぎません。黒猫を見かけるのは、ラッキーのしるしだとする国も多いです。日本でも、昔から「黒い招き猫」は金運やお客さまをより多く招いてくれるとされ、ありがたがられてきました。もともと黒猫は幸福を呼ぶといわれる、福猫だったのです。
しかも、黒猫ははじめに言ったように猫グッズのモチーフになることもあるほど、スタイリッシュな外見をしています。黒猫グッズはおしゃれでかわいらしいので、持っているという人も多いのではないでしょうか。
そして黒猫はとても甘えん坊で、人間になつきやすい性格をしていることがよくあります。ツンツンしたネコちゃんもそれはそれで魅力的なのですが、甘えてすり寄ってきたり添い寝をしてくれたりすることの多い黒猫は、非常に愛おしい存在です。いつまでも子猫のように抱っこをせがんでくる黒猫の姿は、ネコちゃん好きにはたまらないものがあります。
そもそも、生き物を飼うときに「SNS映えする・しない」で決めるというのは、あまり良い考えとはいえません。目の前にいるネコちゃんがかわいくて愛らしいならば、SNSでの評価は気にする必要はないでしょう。
甘えん坊でかわいすぎる黒猫の里親になりませんか?
黒猫は、甘えん坊で愛らしい性格をしている子が多いです。それに、スタイリッシュなスタイルで、顔立ちもかわいらしい子ばかり。
SNS映えしないといいましたが、そんな黒猫の里親さん探しを応援しようと、ここ数年はインスタやTwitterで「#黒猫感謝の日」のハッシュタグが盛り上がってきています。黒猫感謝の日とは、毎年8月17日のことです。
この日は黒猫を愛したアメリカ人女性ジューンさんの命日で、その人のお姉さん、ウェイン・モリスさんが2011年から行っている活動が、黒猫感謝の日。黒猫に対する誤解を解き、世界中のシェルターにいる黒猫の保護猫に新しい家族が見つかりますようにという、すてきな活動をされています。
里親さんを待っている、黒猫は全国にいっぱいいます。写真だけはでなく実際に見てみると、黒猫の神秘的な魅力に惹きつけられたという人は多いでしょう。ミステリアスな姿に、中身は甘えん坊。そんなギャップを楽しめるのが、黒猫なのです。
まとめ
保護猫を引き取ろうと思って、SNSを眺めている人は、ついつい写真上でのかわいらしさに気を取られがちかもしれません。しかし、どの保護猫も一生懸命に生きています。
「SNS映えする・映えない」なんていうことで生き物を選ぼうとするのは、もうやめませんか?一般的にインスタ映えしないといわれる黒猫は、実際にはいろんな魅力をたっぷり持ったネコちゃんなのです。
どうしても写真映えにこだわるならば、ネコちゃんの柄や色で選別するのではなく、黒猫でも上手に撮影できるように、自分のカメラの腕を磨くというのはいかがでしょうか。撮影が難しいとされる黒猫で練習すれば、写真の上達も早そうです。
保護猫を引き取りたいと考えている人は、ぜひ黒猫さんにも目を向けてみてください。ベタベタに甘えてきてくれるネコちゃんがお好みの人には、特におすすめですよ。