ワンちゃんを飼うときには、トイレやケージなどのほか、ワンちゃんの食事となるドッグフードの用意も必要です。ワンちゃんのドッグフードはドライフード、ウェットフード、その間に位置するセミモイストタイプがあり、どれを選んでいいか悩んでしまうかもしれません。
この記事では、ドライフードとウェットフードの特徴やメリット、デメリットを解説します。
目次
栄養価が高く長期保存が可能|ドライフード
ドライフードは、水分含有量が10%以下のドッグフードのこと。エクストルーダーと呼ばれる圧縮装置を利用して、食材を粉砕して高温高圧で圧縮したものを乾燥して固めて作られます。
ドライフードの特徴やメリット・デメリットとは
ドライフードには以下の特徴があります。
- 硬い
- 常温での長期保存が可能
- 比較的安価で購入が可能
ドライフードの特徴からメリットについて見ていきましょう。
ドライフードは、硬さがあるためワンちゃんはカリカリと歯でしっかりと咀嚼が必要です。そのため、ドライフードを与えると、ワンちゃんのアゴが鍛えられるメリットがあります。
また、ドライフードの粒が歯にあたることで、歯垢が取れやすくなるメリットもあるといわれています。
常温での保存が可能なドライフードは、持ち歩きにも便利。外出先でも気軽にワンちゃんにドッグフードを与えられます。常温で長期保存が可能なため、災害時にも重宝するでしょう。
さまざまな食材をまぜこんで作るドライフードには栄養が凝縮されているため、少量でもワンちゃんに必要な栄養素の摂取が可能。同じ栄養分を摂取させようとすると、ウェットフードはドライフードの2.5倍の量が必要です。
一方で、ドライフードにはデメリットもあります。それが以下のものです。
- ドライフードだけでは、ワンちゃんの水分摂取量が不足してしまう
- 常温保存のため、防腐剤が使用されている
- ボリュームが少ないため、ワンちゃんが満腹感を感じにくい
- ワンちゃんの歯が抜けたり、病中病後であごの筋力が低下していると食べにくい
ワンちゃんにドライフードを与えるときは、水分補給と食べる量に気をつけましょう。
柔らかく消化にいい|ウェットフード
ウェットフードは、水分量が70%以上含まれるドッグフードのこと。ウェットフードは肉やじゃがいもなどのほか、ビタミンやミネラル、水分とともにミキサーにかけたものを缶詰やレトルトパウチにつめて殺菌処理されて作られます。
ウェットフードの特徴、メリット、デメリットとは
ウェットフードの特徴には以下のものがあります。
- 柔らかくて消化にいい
- 保存期間は短い
- 嗜好性が高い
上記の特徴をふまえて、ウェットフードのメリットをみていきましょう。
水分量が多いウェットフードは柔らかいため食べやすい上に、栄養素とともに水分もある程度摂取できるメリットがあります。また、食材を乾燥して作るドライフードと異なり、できたてをそのまま密閉して作られるので、肉や魚など食材の匂いがそのまま残せることもメリットのひとつです。そのため、嗜好性が高くなり、食欲がないワンちゃんも食いつきがよくなります。水分量が多いため、ドライフードと同じ量を摂取しても低カロリーで抑えらえれるメリットもあります。
一方で、ウェットフードには以下のデメリットがあります。
- 水分量が多いため、歯に付着しやすい
- 開封後は保存が効かない
- 包装コスト、輸送コストがかかるため、ドライフードよりも費用がかかる
食べやすく消化にもいいウェットフードですが、食後の歯みがきをしっかりおこない、開封後は早めに食べきるようにしましょう。
ドライフードをウェットフード年齢別の使い分け
ドライフードとウェットフードには、水分量や固さなどに違いがみられました。それぞれのタイプのフードは年齢別に使い分けが可能です。
生後20日~50日の離乳期
ワンちゃんがミルクから食事に移行する離乳期は、まだ歯が生え初めのころです。柔らかいウェットフードを与えましょう。
生後50日~1歳ごろの成長期
筋肉や骨を作る時期のため、栄養を第一に考えましょう。ウェット用のドライフードを与える場合はパピー用を用意します。ドライフードの場合は、歯が生えそろい、あごが丈夫になったらふやかさずにそのまま与えてもかまいません。
成犬期
成犬期には、病気の治療やダイエットなど特段の理由がない場合は、ワンちゃんの好みや飼い主さんのライフスタイルに合わせて好みのタイプのドッグフードを選びましょう。ウェットフードの場合は、成犬用、アダルト用を与えます。
老犬
噛む力がおとり、食が細くなる老犬の時期には、柔らかく消化にいいウェットフードを与えます。ウェットフードは、老犬用、シニア用と書かれた低カロリーのものを選びましょう。
ドッグフードはワンちゃんの年齢や好みにあわせてドライ・ウェットフードを選ぼう
ドッグフードにはドライフードとウェットフードのタイプがあるため、どれを与えていいか飼い主さんは悩んでしまうかもしれません。ワンちゃんに与えるドッグフードは特徴やメリットデメリットを確認して、ワンちゃんの成長や好みに合ったものを与えるようにしましょう。
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