猫に関わる仕事ってどんなのがあるの?

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マイペースで愛嬌たっぷりの猫は、犬と並んで人間にとって最も身近なペットの1つです。

猫は、世界各地の神話や昔話に登場することも多く、日本でもかなり古い時代からペットとして愛されていた記録が残っています。

例えば、江戸時代には猫ばかりを描いていた浮世絵師もいたほどで、猫愛好家は今も昔も数多く存在していると言えるでしょう。

 

特に最近はTwitterやInstagramといったSNSが盛んであり、猫を飼っていない人でも可愛い猫の画像や動画を目にする機会が増えたのではないでしょうか。

中には「姿を見ているだけで幸せになれる猫たちと関われる仕事に就きたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで気になるのが、猫と関われる職業にはどのような種類があるのかという疑問です。

猫に関わる仕事は多岐にわたり、資格を取得しなければならない難易度の高いものから、未経験から挑戦できる仕事まで多数存在しています。

今回の記事では、猫に関わる仕事をいくつかご紹介させていただきます。

 

国家資格が必要なお仕事

 

猫と関わる仕事には、国家資格の取得を求められる職業である、獣医師が存在します。

ご存知の方も多いかとは思いますが、獣医師は動物を専門に診るお医者さんです。

また、医者と聞くと人間を診る医者と近いものに感じるかもしれませんが、実際には医者と獣医師の仕事は大きく異なる点があります。

 

まず、一番大きな違いとして、獣医師と医者では学問としての分野が異なるといえるでしょう。

医者は、数多くのドラマや映画、漫画などでも描かれているように、医学部で知識を身に付けていきます。

しかし、獣医師が獣医学部で学ぶ学問には、農業の分野の知識が多く含まれているのです。

実際に多くの大学で獣医学科は農学部に含まれており、一般的な医学部をイメージしていると、その差に驚くかもしれません。

 

また、獣医学は畜産利益の維持増進法を修めることを前提とした学問であり、獣医学部で学ぶ内容は犬や猫の健康よりも、牛や豚などの家畜の健康維持に関わるものが多くなっています。

中には食肉管理に関する分野の学習も含まれているため、猫が好きだということだけをモチベーションにすると、予想していたイメージと異なるかもしれません。

獣医師として現場で活動していると、ペットとして飼われている数がとても多い猫が動物病院に来るケースが、かなり多いと言えるでしょう。

 

猫好きにとっては、猫を病気や体調不良から助けてあげられるという点が、大きなやりがいにつながります。

しかし、獣医師は猫だけでなく、他の動物も数多く診察する必要があります。

そのため、猫だけでなく動物全般が好きだという人に、向いている仕事と言えるでしょう。

 

専門知識が必要なお仕事

 

続いては、資格は必須ではありませんが、専門知識が求められる仕事を見てみましょう。

まず代表的なものとして挙げられるのが、獣医師が動物を診るためにさまざまなサポートを行う動物看護士です。

動物看護士も獣医師と同様、猫と関わることが多い職場と言えるでしょう。

 

仕事の内容としては、臨床検査や栄養学といった専門知識を活かして、獣医師のサポートを行うことがメインとなります。

看護師と聞くと資格が必要に感じるかもしれませんが、特定の資格が必要であるとは定められていません。

そのため、動物看護士の募集を行っている動物病院などに応募することで、動物看護士になることができます。

 

また、未経験の方を歓迎している動物病院も存在しているため、興味のある方はチャレンジしてみてください。

ただし、認定動物看護師の有資格者や動物看護学校の卒業歴がある方は優遇されるケースも多いため、スムーズなスキルアップを目標にしている方は、資格取得などを目指すことをおすすめします。

動物看護士は、飼い主の方の不安を和らげることができるコミュニケーション能力のある方が、向いているかもしれません。

 

続いて、猫好きにとって人気の高い仕事の1つである、キャットブリーダーをご紹介いたします。

キャットブリーダーは、猫の繁殖や交配、出産のお手伝いから、生まれた子猫たちの躾や世話をするなどの内容が主な業務となります。

キャットブリーダーとして働くために資格は必要ないため、比較的目指しやすい職業と言えるでしょう。

 

ただし、販売を行うブリーダーになるには第一種動物取扱業の登録が必要など、多数の手続きがあるため、販売を視野に入れる場合は専門知識を身につける必要があります。

しかし、ブリーダーは繁殖を目指す職業であるため、所属する業者のスタンスによっては無理な繁殖を行っていたり、猫に負担を強いるような現場であるケースもあります。

そのため、猫好きな方がブリーダーとして働く際は、優良な職場選びも重要と言えるでしょう。

 

もう1つ猫に関わる仕事として、ペットセラピストが挙げられます。

ペットセラピストは、ペットを用いて高齢者や病気の方、トラウマのある子供など、心身的なダメージを負った方のケアを行います。

 

犬が行うセラピーは知名度が高いですが、実は猫を用いたセラピーも行われているのです。

大好きな猫と一緒に社会貢献を成せるという意味では、精神的な充足感が高い仕事と言えるかもしれません。

ペットセラピストになるために必須の資格はありませんが、アニマルセラピスト認定資格という資格を取得しておくと、スムーズなスキルアップが図れるでしょう。

 

また、ペットセラピストは現状では社会的な認知度が高くないため、ペットセラピストだけで生計を立てていくことは難しいです。

そのため、ご興味がある方は副業やボランティアのような範囲で活動を行うことを、視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

未経験からでも大丈夫なお仕事

 

最後に、資格や専門知識が求められない仕事を見てみましょう。

各地にある動物病院では、受付や書類の処理などの業務をこなすスタッフが必要とされています。

 

猫と直接触れ合う機会はそれほど多くありませんが、猫を目にする頻度は高いといえるでしょう。

事務スタッフとして応募する際は、基本的なPCスキルや事務作業をこなせる能力があれば、活躍することができるでしょう。

 

しかし、受付スタッフとして応募する際は、飼い主の方からの質問に回答できるペットに関する基礎知識が必要になります。

高度な専門知識を心得ている必要はありませんが、常に学ぶ意欲を持っている人が向いています。

自宅から通える範囲の動物病院でスタッフを募集している際は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

もう1つ、猫と関われる職場として、ペットショップ店員が挙げられます。

近年、国内での人気が飛躍的に高まっている猫は、ペットショップの主力と言えるでしょう。

 

そのため、ペットショップで働くことで、可愛らしい猫と触れ合える機会が必然的に多くなります。

多くのペットショップの求人募集では、特別な資格が求められないため、動物好きであれば向いている職業と言えるでしょう。

 

しかし、トリマーなどの資格があると優遇されるケースも多いので、ペットショップの店員になりたいという強い希望がある方は、事前にチェックしてみてください。

また、ペットショップにいる猫たちは、販売されているペットです。

 

そのため、お客様がご購入された場合や、売れ残ってしまった場合は他の店に移される、譲渡会に出されるなど、日常的に別れが訪れます。

猫が大好きで強く感情移入してしまい、別れが辛いという方はこのような点を考慮しておきましょう。

 

まとめ

今回は、猫に関われるさまざまな仕事を資格の有無などでジャンル分けして、ご紹介させていただきました。

 

全ての仕事に共通している点として「命ある生き物と深い関わりを持つ仕事であり、強い責任感が必要」といえるでしょう。

猫たちと関われる仕事に興味があり、責任感を持って携われる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

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