私達の生活には電車や航空機などの様々な公共交通機関があります。
その中でも、身近にあるのはバスです。
電車などに比べて路線の多いバスは、利用する人も多いのではないでしょうか。
ペットを飼っていると、動物病院への通院などでペットと一緒に必ず出かける機会があるでしょう。
家の近くに目的地があれば徒歩で行けますが、遠くなってしまうと徒歩以外の移動手段が必要になってしまいます。
そんな時にバスを利用したいと思ったことはありませんか?
今回は、ペットと一緒にバスに乗ることはできるのか徹底解説していきます。
目次
そもそもバスにペットって大丈夫?
バスには一般道路をメインに走る路線バス、高速道路を使用して都市と都市を繋ぐ高速バス、バスと運転手さんをレンタルする貸し切りバスの3種類があります。
3種類の中で確実にペットと一緒に乗ることができるのは、路線バスです。
ペットは「手回り品」として一緒に乗車することが認められており、追加料金もかからない会社が多いです。
持ち込めるサイズは会社ごとに異なりますが、目安として縦・横・高さが各30cm以内で重さ10kg以内のもの1個と定められている所が多いようです。
そのため、ペットバギーやペットカートでの乗車はできません。
キャリーケースは、ペットの身体が完全に入り蓋ができるものを選びます。
周りの利用者から見えないようにキャリーケースを布で覆い、体毛が飛び散らないように気を付けましょう。
キャリーケースの素材に指定は無いので、ペットの身体を隠すことができるスリングでも乗車出来る場合があります。
スリングは飼い主と密着できるのでペットが安心できるというメリットがありますが、ペットを覆っているのは布なので他の利用者とぶつかってしまうと他のキャリーケースに比べて衝撃が大きくなってしまいます。
その場合、ペットが驚いてしまい暴れてしまう可能性もあるので、気を付けましょう。
しかし、混雑時やペットの臭いが気になる場合は運転手さんの判断で乗車を拒否される場合もあります。
混雑する時間帯を避けてペットの臭いケアには気を配るようにしましょう。
高速バスは、昼間の距離の短い高速バスでは乗車できますが、距離が長くなってしまうとペットは乗車できない会社がほとんどです。
移動距離と時間が長くなる高速バスでの移動は、ペットと他の利用者の負担が大きいのが理由になります。
他にも、高速バスには夜間に移動する夜行バスもありますが、こちらもペットの乗車はできないことが多いです。
そのため、高速バスの利用は避けた方が良いでしょう。
貸し切りバスは、運行する会社によって対応が変わってきます。
事前の確認が必要になってきますので、乗車前に必ずバス会社に連絡をしましょう。
ペットと乗車できる場合、路線バスと同じで身体が全部入るキャリーケースに入れて、車内ではペットを出さないようにする必要があります。
ペットの追加料金はかからない会社が多いですが、ペットをキャリーケースから出してしまった場合などはクリーニング代を支払わなければならないこともあるため、そのリスクがあることを念頭に置いておきましょう。
また、運行時間が決まっている路線バスや高速バスと違い、貸し切りバスは事前の打ち合わせで休憩時間を多く取ったり、スピードを落として走ってもらったりすることが可能です。
どの種類のバスを利用するにも、事前にホームページなどで確認してから乗車するようにしましょう。
バスに乗れるペットの種類は?
バスに乗れるペットは、持ち込めるサイズのキャリーケースに入る、子犬や猫、小動物です。
うさぎや鳥、ハムスターなどの動物も小動物に含まれるので、キャリーケースに入れて一緒に乗車することができます。
他にも様々なエキゾチックアニマルがいるので、乗車できるか不安な場合は、問い合わせておくとトラブルを避けることができます。
また、大型犬は持ち込めるサイズよりも大きくなってしまうので、乗車はできません。
しかし、盲導犬や介助犬などの身体障碍者補助犬については、そのまま乗車することが可能です。
こんな時は注意して!
ペットと一緒にバスに乗る時にはどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
犬や猫の場合、車内で吠えてしまわないように訓練しておく必要があります。
そして、バスではキャリーケースに入れなければならないので、普段からキャリーケースに慣れさせておくと良いでしょう。
普段ペットが過ごしている場所にキャリーケースを置いて自由に出入りできるようにしておいたり、キャリーケースの中でおやつを与えたりすることで、キャリーケースは安心できる場所と認識させておくと良いでしょう。
また、人間と同じくペットも車酔いをします。
そこで注意したいのが乗車前のエサのタイミングです。
バスに乗車する直前にエサを食べてしまうと、車酔いで嘔吐してしまう可能性があるのに加え、逆に空腹時にバスに乗車しても車酔いを起こしてしまいます。
エサは消化できる時間を考慮して、バスに乗る2時間前までには食べさせるようにしましょう。
ペットの中には車酔いをしやすい子もいます。
その場合は、動物病院で酔い止めを処方してもらうこともできますので、検討してみてください。
他にも、バスに乗る前には排泄を済ませておくと良いでしょう。
犬であれば、お出かけ前に散歩に行くとその時に排泄を済ませることができます。
しかし、動物によってはそれが難しい場合もあります。
その場合、キャリーケースにペットシートを敷いて、バスの中で排泄してしまっても汚れないように配慮しましょう。
ペットの種類によってはマナーパンツが販売されているので、それを利用する方法もあります。
バスは、タクシーや自家用車に比べてエンジン音が大きく、バス車内ではアナウンスや降車を知らせる音などペットにとって聞きなれない音がたくさんあります。
できるだけペットのストレスにならないように、エンジンの近くの座席を避けるようにしましょう。
また、車内で気を付けなければならないのは音だけではありません。
車内全体を適温にするために強めの空調にしている場合が多いです。
空調の風が直接ペットに当たらないようにしましょう。
他にも、バスはたくさんの利用者がいます。
中には動物が苦手だったり、アレルギーを持っていたりする人もいます。
飼い主である自分は気にならなくても、ペット特有の臭いが苦手という人も中にはいるかもしれません。
そのため、バスに乗車する前にシャンプーをすることも対策の1つです。
シャンプーが難しい場合は、ぬれタオルで拭くだけでも臭いが軽減されます。
周りの利用者にも配慮をして、お互いが快適に利用できるようにしましょう。
まとめ
ルールに則り対策をすればバスにも乗れます。
バスは他の公共交通機関に比べて安価という特徴があります。
自家用車を持っていない人にとって、バスは気軽に使用できる交通手段です。
動物病院への通院をはじめ、ペットとの外出は避けることができません。
ペットと一緒にバスに乗車できることで、動物病院への通院の他に、ちょっと遠出してペットとの時間を楽しむこともできます。
最近ではペットと共に楽しめる公園や施設などが増えているので、家族であるペットと思い出作りをすることができます。
それを可能にしてくれるバスは、ルールを守ることでペットと一緒に乗車することができるので、これを機にペットとのお出かけを計画してみませんか?
本サイトではペットに関する無料相談を行っております。
調べても分からないことや、実際にバスに乗って困ったことがあったなど疑問やご相談がある方は、無料相談フォームからお気軽にご連絡ください。