犬を飼っている方は、愛犬が大変な病気にならないよう日頃のペットの健康に気を配っているでしょう。
その中でも犬の目やについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、犬が目やにを出す理由や注意点、対処法についてご紹介いたします。
ぜひ参考にして、愛犬の異変にもすぐに気付いて対処できるように備えましょう。
目次
犬が目やにを出す理由
犬はどういったときに目やにが出るのでしょうか。
まずは、犬が目やにを出す理由を順に見ていきましょう。
寝起きだから
朝起きると、愛犬の目元に目やにが付いているのを見たことがある方もいるでしょう。
犬は人間と同じく、起きたときに目やにがついていることがあります。
そもそも、目やには老廃物や目を保護している粘液が混じってできるものです。
普段はまばたきをすることで、目やには涙と共に流れていきます。
しかし、寝ている間はまばたきをしないので、起きたときに目やにが残っている状態なのです。
愛犬が起きたときに出している目やにが少量であれば、特段気にする必要はないでしょう。
歳を取ったから
犬が歳を取ってくると、目やにが出てくることがあります。
多くの場合、代謝の衰えと共に犬の目やには増加していきます。
それは、年齢を重ねていくことによって涙の量が減ってしまうことが、原因として挙げられます。
涙の量が減ると、目の老廃物を十分に流しきることができないため、目やにが増えていくのです。
犬は大体7歳を過ぎたあたりからいわゆるシニア世代と言われ、老化が始まっていくとされています。
愛犬がその年齢に差し掛かってきたら、目やにが出ていないか注意深く観察してみましょう。
炎症が起きているから
目やには、炎症が起きている場合や刺激があった場合にも発生します。
目の周りをぶつけてしまったり、爪で引っかいてしまったりすることでも目やにが出ることが多いです。
また、目の中に異物が入ったり、目をこすったりして角膜に傷ができてしまうことで角膜炎を発症しますが、その際にも過剰に目やにや涙が出るようになります。
他にも目やにが多い場合には、まぶたの内側にある組織が炎症を起こす結膜炎や、鼻の粘膜が炎症を起こす鼻炎を発症している可能性も考えられるでしょう。
なお、目やにに限らず、愛犬が普段以上に目をこする、瞬きをするなど、しきりに目を気にしているようであれば、早めに獣医師に診てもらうことをおすすめします。
犬の目やにについて注意するポイント
愛犬の目やにを見つけたら、どの程度気にするべきなのかを判断する必要があります。
そこで、ここからは犬の目やにについて注意するポイントをご紹介いたします。
目やにの色
犬の目やには、色によってその深刻度を判別することが可能です。
白や薄い色の毛を持つ愛犬を飼っている方の中には、黒や茶色の目やにを見つけて驚いてしまった方もいるのではないでしょうか。
黒や茶色の目やには自然にできるものであるため、気にしなくても問題はありません。
ただし、目やには老廃物なので、見つけたらコットンなどで丁寧に拭き取ってあげましょう。
同様に、白色やグレーの目やにも普段の生活で自然と発生するため、心配する必要はありません。
一方で、目やにが黄色や緑色の場合は要注意です。
このような色の目やにが発生している場合、愛犬が眼病を発症する兆候であることが考えられます。
細菌に感染しているほか、緑内障を発症している可能性もあるのです。
緑内障は、放っておくと視力がどんどん低下し、最悪の場合には視力が失われてしまいます。
こうした目やにが続けて出るようであれば、早急に病院で診てもらう必要があるでしょう。
目やにの量
目やにの危険度は、量によっても見分けることができます。
一度目やにを取ってあげても1~2時間後には再び目やにが出てしまう場合や、普段よりも目やにの量が多いと感じた場合には、獣医師に相談しましょう。
目やにが多いということは、目に炎症が起きていることの証でもあります。
犬の目やには、色だけではなく量にも注意しましょう。
目やにの予防には定期的なトリミングやシャンプー
犬の目やにを予防するには、定期的にトリミングやシャンプーをすることが効果的です。
こまめに毛のブラッシングをしたり、シャンプーをしたりと愛犬の大切な体を清潔に保つことがポイントです。
また、目の周りの毛が伸びていると、毛が目に入り傷付けてしまう恐れがあります。
そのため、周りの毛が目に入らないように、伸びた毛はこまめにカットしてあげてください。
ご自身でカットをするのが難しい場合には、トリミングサロンでカットをしてもらうのもおすすめです。
犬の目やにの対してのケア
犬の目やに対してのケア方法について知っておきましょう。
まず、ご自宅でできるケアとして、目薬で目の中に入っているゴミを出す方法があります。
目薬は、犬用の刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。
しかし、あまり市販されていないため、獣医師に相談して動物病院でもらうのも良いかもしれません。
他にも、コットンや綿棒でケアする方法があります。
目やにがあった時には、コットンや綿棒を濡らして、優しく目やにを拭き取りましょう。
ティッシュは粗く傷付きやすいため、使用しない方が無難です。
もしティッシュを使用する場合には、ペット用のウェットティッシュを用いるようにしましょう。
綿棒の先は細くなっているため、中には近づくと怖がる犬もいるでしょう。
そのため、はじめのうちはコットンを使い、慣れてきたら綿棒に切り替えてみるのも一案です。
ただし、目や鼻を傷付けてしまうことがあるため、目やにが取りにくくても強くこすらないように注意してください。
また、目やにが乾燥して目元の毛に絡まり固まっている場合には、ふやかして取る手段も有効です。
蒸しタオルもしくはガーゼを目元に当て、目やにが柔らかくなってから除去します。
目やにを見つけた際には、このような方法で対処するようにしましょう。
まとめ
今回は犬が目やにを出す理由やその対処法についてご紹介いたしました。
犬が目やにを出す理由にはさまざまありますが、中には危険な病気が潜んでいる可能性もあります。
目やにが黄色や緑色だったり、量が普段よりも増えていたりする場合には要注意です。
気になることがあればすぐに病院で診てもらうことをおすすめします。
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