ペットロスについて 愛犬との別れを乗り越えるために大切なこと

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ペットロスという言葉をご存知でしょうか。

 

これは、大切な家族であるペットを亡くしてしまった方が、その喪失感に苛まれてしまう状態を言います。

その症状は人それぞれですが、ペットを飼っている方であれば誰でもなり得るのです。

 

今回は、そんなペットロスについて詳しくご紹介します。

ペットとの別れは最も考えたくないものですが、必ずいつかは訪れてしまうもの。

今後のことを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

 

ペットロスとは

 

長年かわいがってきたペットとの別れは、とても辛く悲しいものです。

頭のどこかでは分かっていても、実際にペットの最期が訪れると飼い主は大きなショックを受けてしまいます。

 

こうしたペットとの別れによるショックで心や体に何らかの支障をきたしてしまうことをペットロス、もしくはペットロス症候群と言います。

この状態がどれくらい続くのかは人それぞれで、長い人だと何年も苦しみ、精神疾患や身体的な病気にまで発展してしまうこともあるのです。

 

ここでは、ペットロスの具体的な症状などをご紹介していきます。

 

ペットロスの症状

実際にペットロスになってしまった場合、どういった症状が出てきてしまうのでしょうか。

主に以下のような6つの症状が現れます。

 

1:突然涙が出る

2:疲労感が抜けない

3:食欲がない

4:何も楽しむことができない

5:不眠

6:いるはずのないペットを探してしまう

 

ペットを亡くした後、突如こういった症状が1つでも起こるようになった場合は、ペットロスに陥ってしまっている可能性が高いと言えるでしょう。

 

しかし、大切なペットとの別れですから、多くの飼い主さんにこうした症状が現れると言われています。

つまり、ペットロスは決しておかしいものではなく、極めて正常な反応なのです。

 

しかし、いくら正常な反応とはいえ、それが長期にわたると精神的・身体的に多くの負荷がかかってしまいます。

例えば、うつ状態になってしまったり、精神的負担によって心臓病になってしまったりすることもあります。

そのため、ペットロスに悩んだら、手遅れになってしまう前に早めに対処していくことが大切です。

 

ペットロスを経験した人の割合

症状は人それぞれですが、何らかのペットロスを経験したことのある人は、飼い主全体の約8割にものぼると言われています。

この数字からも、ペットロスはペットを飼っている人なら誰でもなり得るものであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

ペットロスを経験した人のうち、約8割は1~3ヵ月以内にその傷が癒え、前向きな気持ちになることができていますが、残りの2割程度の人は長期にわたって立ち直れずにいると言われています。

特に、犬や猫といった寿命の長いペットを飼っている人がこのような状態になってしまう可能性が高いです。

 

なぜなら、ペットと過ごしたこれまでの過去を反芻しすぎてしまい、なかなか気持ちを未来に向けることが難しくなるからです。

こうなる可能性はペットへの愛情に比例するとも考えられていますが、一概にそうとも言えず、飼い主本人が置かれている家庭環境や職場環境といった周囲の状況が大きく関わってくる場合もあります。

 

日々のストレスがある状態でペットとの別れと直面すると、いつもより大きなストレスを感じ、ペットロスに陥ってしまうこともあるのです。

そのため、ペットロスを回避するためにも、日頃からご自分の体調や精神状態をよく把握しておきましょう。

 

ペットロスを乗り越えるためにやるべきこと

 

もしも実際にペットロスに陥ってしまったら、どうしたらよいのでしょうか。

ペットロスにより生活に支障が出てしまう前に、その乗り越え方をいくつか確認しておきましょう。

 

今の状況を把握し受け入れる

ペットとの別れによるショックで、なかなか現実が受け入れられなくなってしまったり、今の自分の状態が分からなくなってしまったりする人は大勢います。

 

ある調査では、ペットロスの症状があったにも関わらず、当時は自分がペットロスに陥っているとは思わなかったという人が、ペットロス経験者のうちの半数近くいたという結果が出たそうです。

ショック状態で自分の状況をうまく判断できていなかったことが、理由の1つとして考えられるでしょう。

 

しかし、これはペットロスに対して正しい処置を行うタイミングが遅れてしまう原因にもなります。

ペットロスを乗り越えるためのポイントは極めてシンプルです。

 

まずは、ペットとの別れが現実であることをしっかりと受け入れることです。

もし、自分1人だけで気持ちの整理をつけることが難しければ、ペット葬を行ってしっかりと弔ってあげることをおすすめします。

葬式を行うことで、意外と気持ちがすっと落ち着くこともあるのです。

 

また、ペットがいなくなってしまったことで起こった自分の感情やそれに伴う精神的、身体的変化を把握しておきましょう。

 

純粋に悲しい、寂しいという気持ちを抱く人がほとんどですが、中には最期を看取れなかったり、事故などによって突然ペットを亡くしてしまったりしたことで、後悔の念に駆られてしまう人も少なくありません。

こういった気持ちも残さずに、自分の中でしっかりと受け止め、受け入れていきましょう。

現状を受け入れていくことが、ペットロスを乗り越えていくための第一歩です。

 

同じような境遇の人と話をする

落ち込んでいるときに自分1人で考え込んでしまうと、どうしても思考が傾きがちです。

すると、余計にふさぎこんでしまい、どんどん暗い気持ちになっていく可能性が高くなります。

 

その際には、誰かと話をしてみることがおすすめです。

悲しみに暮れているときになかなかそんな気持ちにはなれないかもしれませんが、ぜひ一歩前に進んでみましょう。

 

特に、自分と同じように大切なペットを亡くしてしまった経験がある方との会話がよいでしょう。

もちろん悲しみの度合いは人それぞれですが、同じ経験を共有できる仲間として互いに会話をしていく中で、少なからず共感できる気持ちが芽生えてくるはずです。

悲しみや苦しみはたった1人で抱え込むよりも、人と共有できた方が負担は軽くなります。

 

もし身近にそういった人がいなければ、話し相手をSNSの中に求めるという今の時代ならではの方法もあります。

むしろ、匿名で話すことが可能なSNSの方がより本音で話すことができ、気持ちがすっきりするかもしれません。

 

ただし、SNSでは不用意に傷つけられてしまう可能性も高いです。

落ち込んでいるときには、使い方に十分注意しながら、ペットロスを乗り越えていきましょう。

 

まとめ

今回は、ペットロスの症状とその乗り越え方についてご紹介しました。

一緒に旅行に行ったり、毎日一緒の布団で寝たりと、ペットは人間の家族同然のように暮らすご家庭が多いです。

 

そして、医療の発展によりペットの平均寿命が年々伸びている現代では、人々にとってペットはなくてはならない存在であるという想いが強くなっています。

 

そういった背景から、ペットロスに陥ってしまう人が増えているのです。

考えたくなくとも、いつかは必ず訪れてしまうペットとの別れ。

もしそのときがきてしまったら、どうか、その別れを受け入れ、悲しみを人と共有することを忘れないでください。

 

本サイトでは、ペットに関する相談を無料で受け付けております。

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