ペットと暮らす多くの人の悩みとなっているのが、ペットロスです。
ペットロスとはペットを失うという経験そのものや、ペットとの死別によって飼い主が受ける心の傷を指す言葉です。
近年では、多くの飼い主がペットを家族同様に受け入れています。
そんな絆を深めてきた家族のペットに先立たれることで、多くの人がペットロスによる心身の不調を経験してしまうのです。
そこで、今回はペットロスの中でも深刻でカウンセリングが必要なケースや、ペットロスカウンセリングに関する情報をご紹介いたします。
目次
カウンセリングが必要なペットロスとは?
ペットロスで沸き起こる感情は悲しみだけではありません。
不条理に対する怒り、もっと何かしてあげられたのではないかという罪悪感、死を認めたくないという否認、別れを受け入れられない混乱など、さまざまな感情が心をかき乱します。
これらの感情の乱れは大きなストレスとなり、場合によっては生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。
そんなペットロスの中でも、特にカウンセリングが必要だと考えられる症状を見ていきましょう。
長期間続く情緒不安定
悲しみや怒りなどの感情の抑制が効かなくなるのは、ペットロスの代表的な症状です。
何をしていても大切なペットのことが思い出されて悲しみが付きまとったり、日常生活のことでちょっとしたことにでも怒りの感情が沸き上がってしまったりすることなどが挙げられます。
また、激しく感情が動く場合だけでなく、何をするにも無気力な状態が続くというケースもあります。
いずれにしても大切な家族を失った直後であるため、情緒不安定になってしまうのは自然なことだと言えるでしょう。
しかし、これらの状態があまりにも長く続くと、自分にも周囲にも大きな負担がかかってしまいます。
私生活や仕事においても不具合が生じて、うまく生活を送れなくなってしまいかねません。
2ヶ月以上気持ちが安定しない症状が継続しているようであれば、カウンセリングを受けることを積極的に検討してみましょう。
睡眠障害
日常生活に支障をきたすという点では、睡眠障害も非常に重要な症状として挙げられます。
なかなか眠れない、寝ても短時間で目を覚ましてしまう、悪夢を見てしまうなどの症状はペットロスによく見られます。
睡眠は人間が健康を保っていく上でとても大切なもので、眠りが短かったり浅かったりすれば、情緒不安定に陥るほか、さまざまな体調不良が起こります。
睡眠不足が長く続けば、より大きな病気を引き起こすトリガーとなってしまうこともあります。
上手く眠れずに辛さを感じたら、早めにカウンセリングを利用することをおすすめします。
食欲の乱れ
食欲の乱れも、ペットロスにしばしば見られる症状です。
何を見ても食べる気が起きない食欲不振や、ストレスによって胃酸が過度に分泌され、慢性的に胃が痛むといった症状が代表的なものだと言えるでしょう。
食事が十分に取れなくなると栄養が不足するため、心身を弱らせていく原因にもなります。
また、食欲が減るだけでなく、食欲が過度に増すケースも少なくありません。
必要以上に過食してしまう状態は、健康上まったく好ましくないのです。
普段より少食あるいは過食気味になっているなど、自分の食欲に違和感がある際はカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
ペットロスカウンセリングの進め方
専門家によるカウンセリングは、ペットロスやペットロス症候群を乗り越えていくための有効な手段です。
しかし、カウンセリングを受けたことがない人は、具体的に一体どのようなものなのか、受けるためにはどうすれば良いのかと頭を悩ませてしまうかもしれません。
ここからは、ペットロスカウンセリングを受けるまでの流れや内容について詳しく見ていきましょう。
まずは予約
専門家によるペットロスカウンセリングを受ける場合、原則として予約が必要となります。
電話予約のほか、ネット予約を受け付けているところもあるため、自分にとって都合の良い方を利用すると良いでしょう。
カウンセリングのスタイルには大きく分けて、対面形式の相談と電話相談の2つがあります。
対面形式の方が飼い主の表情やしぐさを見ながら、より密なケアができるというメリットがあります。
しかしなかなか時間を取れなかったり、移動が大変だったりする場合は、気軽に利用できる電話相談もおすすめです。
中には、メールやLINEでの相談を受け付けているところもあるため、初対面の人との会話が苦手な方などには適しているでしょう。
自分にあったカウンセリングをじっくりと探してみてください。
カウンセリングの流れ
カウンセリングでは、まず飼い主が今抱いている想いや悩み、抱え込んでいる感情をカウンセラーが丁寧にヒアリングし、相談者の辛さの緩和を図ります。
ペットの死に関しては、人と悲しみなどを十分に共有できていない場合が多いです。
そのため、ペットロスを引き起こす喪失感は人に話すことで少し和らぐケースも多いのです。
そして、カウンセラーは飼い主の話す内容に耳を傾け、専門家としての経験と知識を活かし、その人に合った解決法を検討します。
解決法を一緒に探す
あの時ああしておけばよかったという後悔、ペットを看取れなかったり、何かをしてあげられなかったりしたという罪悪感など、ペットロスに陥っている飼い主は何かしらの自責を抱いているケースが多く見られます。
しかし、ペットの死はいつか訪れるものであり、自分を責めてばかりいても前に進むことはできません。
思う存分泣くことを推奨する、ペットの死に対する別の捉え方を提示する、ただただ親身に寄り添って聞く、飼い主が抱く罪の意識を変えるなど、専門家によるケアの手段は相談者の数だけさまざまです。
カウンセラーは相談者の人となりを見た上で最適な解決法を一緒に探してくれますので、きっと悲しみから抜け出していくための心強い味方となってくれるでしょう。
ペットロスカウンセリングの料金相場
ペットロスカウンセリングを受ける際に気になるのが、料金の相場ではないでしょうか。
地域や施設、団体によって費用のばらつきはありますが、大まかな目安としては45~50分程度の対面カウンセリングで5,000円台、90分で10,000円以上になります。
電話相談の場合はこれよりも安くなり、45~50分程度で3,000円ほどが目安です。
サービス内容などによって価格は変動するため、あくまでも参考程度に留めておいてください。
まとめ
今回はペットロスカウンセリングについてご紹介いたしました。
愛するペットとの死別はできるだけ目を背けたい悲しい出来事ですが、専門家の手を借りることで乗り越えることもできます。
選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
当サイトではペットに関する無料相談を承っています。
ペットロスやその他の相談にも幅広く対応していますので、何かお悩みがあれば無料相談フォームよりいつでもお気軽にご相談をお寄せください。