オッドアイの猫は病気?気になる疑問を徹底解説!

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皆さまは「オッドアイ」というものをご存知でしょうか。

オッドアイとは、左右の目の色が異なる状態を指す言葉であり、猫にはしばしばオッドアイの個体が見られます。

 

オッドアイは珍しく特徴的な見た目であるため、オッドアイの猫を見かけると「病気かな?」と疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで今回はオッドアイについて詳しい情報をご紹介するほか、オッドアイは病気なのかという疑問にもお答えいたします。

 

そもそもオッドアイとは?

 

まず、オッドアイとは何なのでしょうか。

オッドとはodd(不揃い)という言葉が語源であり、目の虹彩の色が左右で異なっている状態を指し、正式には虹彩異色症と呼ばれるものです。

 

虹彩異色症の原因は、虹彩に含まれているメラニンの量や分布の変化にあります。

人間の皮膚や髪の色にも影響するメラニンは、メラノサイトという細胞で形成されています。

このメラノサイトの細胞の量が変わることで、左右の色の違いが生まれるのです。

黒や茶色など暗い色の虹彩にはメラニンが多く、青や緑といった明るい色の虹彩には、メラニンが少ないという差があります。

 

また、オッドアイは人間にもごく稀に見られる状態であり、有名人にもオッドアイの特徴を持っている方がいらっしゃいます。

 

メラニンは、紫外線から体を保護する作用を持っており、紫外線に晒される機会が少ない日照時間の短い地域ほど、そこに生息する生き物のメラニン保有量が少ないとされています。

そのため、日照時間の短い地域の生き物ほど、オッドアイになる確率は高いそうです。

 

動物を例に挙げると、雪国の犬であるシベリアンハスキーが日照時間の長い土地へ運ばれて育てられるとオッドアイになる確率が高くなります。

 

そして、オッドアイの発生率は生き物の種類によっても異なり、その中でも猫はオッドアイになる確率が0.3~0.5%ほどと非常に高いです。

 

また、オッドアイは特に白猫に起こりやすいと言われています。

これは白猫の体内にあるメラニン量が、少ないことが原因とされているようです。

 

オッドアイの猫は病気を持っているの?

 

オッドアイは容姿が特徴的で美しいため、幸運を招く猫として珍重されてきた歴史があります。

日本でも「金目銀目」と称され、縁起の良い生き物として愛好されてきたようです。

しかし、いざオッドアイの猫を飼うことを考えると「オッドアイの猫は病気かもしれない」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

オッドアイの猫は聴覚障害が出やすいと言われることもありますが、実際はオッドアイが聴覚障害と直結しているわけではありません。

 

正確には青い目の白猫が遺伝子の関係上、聴覚障害を持っている確率が高いのです。

猫のオッドアイは片方が青目になるため、結果的にオッドアイの白猫は青目の側の耳に聴覚障害が生じている確率が高くなっています。

 

そのため、確実に障害を持っているというわけではありませんが、比較的高い確率で聴覚に難を抱えているため、飼育する場合は気を付けてあげると良いでしょう。

 

また、この聴覚障害は生まれつきのものだけでなく、年齢を経てから生じる場合もあります。

オッドアイの猫と暮らしていく場合は、常に愛猫の聞こえが悪くなっていないかどうかという点に気を配ってあげましょう。

 

動物病院で定期的に健康診断を受けて、獣医に様子を見てもらうことをおすすめします。

他にも、オッドアイだと病気の確率が高まるといったことはありません。

ただし、上記はすべて先天性の虹彩異色症に関するものです。

 

後天的に発症する虹彩異色症も存在していますが、こちらは眼球の怪我や病気が原因で発症します。

後天的に発症する虹彩異色症の場合は、怪我によって視力が落ちていたり、何かしらの病気を抱えている可能性があるため、飼育を考えている場合は検査を受けてみるのが良いでしょう。

 

オッドアイになりやすい猫の種類

完全な白猫ほどではありませんが、身体に白い毛の面積が広い猫は、オッドアイの発生率が高くなります。

具体的な種類としては、純血種ではターキッシュやターキッシュアンゴラ、ジャパニーズボブテイルなどの猫はオッドアイが多い傾向にあるようです。

 

ブリーダーによっては、選択交配でオッドアイが生まれる確率を高めている場合もあるため、どうしてもオッドアイの猫を飼いたいという場合は調べてみるのも良いでしょう。

 

また、白猫は25%の確率でオッドアイになるとされているため、ブリーダーやペットショップだけでなく、保護猫の譲渡会でも見つけることができるかもしれません。

猫の種類にこだわりがない場合は、保護猫なども選択肢に入れて探すことをおすすめします。

 

オッドアイの猫との接し方

オッドアイの猫とそうでない猫に、性格面で大きな差異はありません。

オッドアイの発生率が高い白猫は、自然界において目立ちやすく敵から狙われやすいため、臆病、神経質、怒りっぽいなどの性格である場合もありますが、個体によって異なります。

 

また、オッドアイの特徴として聴力に障害を抱えている場合は、周りの気配に鈍感になりがちという傾向があります。

 

例えば、猫の視界の外から急に抱き上げたりすると過度に驚かせてしまうことがあるため、慎重に接してあげるよう心がけましょう。

 

他にも、白猫はメラノサイトが少ないため紫外線に弱く、皮膚病になりやすいという特徴があります。

そのため、屋内で飼う場合は窓からの直射日光などが当たりすぎないような部屋作りをしてあげると良いでしょう。

 

オッドアイの猫の寿命は短い?

 

オッドアイの猫は寿命が短いという俗説がありますが、実際にはどうなのでしょうか。

オッドアイと寿命の関係については、室内で飼われている猫の場合はオッドアイであることと寿命の長さに、はっきりとした相関はありません。

 

オッドアイであるからといって命に関わるような疾患を抱える確率が上がるわけではなく、寿命の長さは個体ごとに異なると言えるでしょう。

 

ただし、聴覚障害を持っている個体は遺伝子に欠陥を抱えていることがあるため、他の障害を併発していないか確認する検査を検討してみましょう。

 

また、オッドアイの猫の寿命が短いとされるのは、野良猫の場合に限られます。

青目である白猫の片耳の聴力が弱いことが災いして、車の接近に気付かず轢かれてしまうといったトラブルに巻き込まれるケースが多くなるのです。

 

加えて、紫外線に弱いという特徴から野良のオッドアイの猫は平均寿命が短くなるため、「オッドアイの猫は寿命が短い」という俗説につながったと考えられています。

 

このように、屋外へ自由に出歩けるような状態で飼うと事故に巻き込まれる可能性もあるため、可能な限り室内で飼ってあげるようにしましょう。

 

まとめ

今回は特徴的で美しい容姿を持つオッドアイの猫について、さまざまな情報をご紹介いたしました。

 

国内外を問わず幸運の象徴とされてきたオッドアイの猫の美しさは、私たちを魅了します。

オッドアイの猫を飼う際は聴覚など体質の特徴を知り、適切な飼い方を心がけることで良きパートナーになってくれるでしょう。

 

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