2022年からペットのマイクロチップが義務化!知っておくべき情報

公開日

2022年からペットのマイクロチップが義務化となりました。

ペットは人間とは異なり、言葉を話すことができません。

 

そのため、自身の名前や住所などを伝えることは不可能です。

そのようなときに役に立つものが、マイクロチップとなっています。

 

マイクロチップは、言葉を話すことができないペットの身分証明となるのです。

そこで今回は、マイクロチップの義務化について知っておくべき情報をお伝えいたします。

 

ペットのマイクロチップとは?

 

まずは、ペットのマイクロチップについてご紹介いたします。

ペットに入れるマイクロチップとは、どのようなものなのでしょうか。

マイクロチップの特徴などを、事前にチェックしておきましょう。

 

円筒形の電子標識器具

マイクロチップは円筒形の電子標識器具であり、直径2ミリ、長さは8ミリから12ミリというサイズです。

内部はIC、コンデンサ、電極コイルという構造から成っており、外側が生体適合ガラスにより覆われている点が特徴です。

 

各チップには、世界でただ1つとなる15桁の番号が記録されています。

番号は、国コードが3桁と動物コードが2桁、メーカーコードが2桁、個体識別番号が8桁という内訳になっています。

 

身元を確認することが可能

上記の番号を専用のリーダーを使用することで、読み取ることが可能です。

事前にデータベースへ登録された犬や猫の名前や生年月日、飼い主の名前や連絡先などの情報と紐付けをして、身元を確認することができます。

 

この手法はアメリカやヨーロッパなど、世界中で安全かつ確実な動物の識別方法として、用いられているのです。

 

昨今では、日本でも犬や猫といったペットに用いる飼い主が増加しています。

 

首の後ろの皮下へと注入

マイクロチップは、迷子札のように首輪に付けるものではありません。

首の後ろの皮下へ注入する方法が採られています。

 

電池の必要がないため、半永久的に使用することが可能です。

そのため、途中で交換する必要もないといえるでしょう。

 

様々な動物に使用可能

マイクロチップと聞くと、犬や猫に使用することを思い浮かべる方が多くいらっしゃるかもしれません。

しかし、マイクロチップはさまざまな動物に使用することが可能です。

 

例えば、犬や猫だけでなく、うさぎやハムスター、モルモットといった哺乳類にも用いることができます。

また、鳥類や蛇などの爬虫類、カエルなどの両生類、魚類にも使用可能です。

 

2022年からペットのマイクロチップが義務化

 

2022年より、ペットにマイクロチップを装着することが義務化されました。

ここからは、マイクロチップの義務化について詳しく解説いたします。

2022年に備えて、事前知識を入れておきましょう。

 

動物保護法等の一部が改正に

2021年9月24日に、『動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令』が閣議決定しました。

 

これは、2022年6月1日に施行予定の『動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)』等の一部が改正されることに伴います。

そのため、2022年6月1日より、動物に関する法律が変わるということになります。

 

2022年6月1日よりマイクロチップが義務化

2022年6月1日から施行となる新動物保護法では、ペットへのマイクロチップ装着が義務化される点に着目する必要があります。

 

つまり、犬や猫が販売される際は、マイクロチップが必ず装着されるということになるのです。

また、マイクロチップを装着されたペットの登録も、同時並行で行う必要があります。

 

既に飼っているペットは努力義務

既に飼っている犬や猫については、マイクロチップの装着が義務ではありません。

マイクロチップ義務化の対象になるのは、犬や猫の販売業者やブリーダーとなっています。

 

そのため、2022年以降に新たなペットを迎える場合は、必ずマイクロチップが装着された子を迎えることになるでしょう。

 

既に自宅に犬や猫がいる場合のマイクロチップの装着は「努力義務」ということを覚えておきましょう。

 

マイクロチップについて知っておくべきこと

 

続いては、マイクロチップについて知っておくべきことをご紹介いたします。

マイクロチップの装着方法や、登録と装着に必要な費用についても覚えておきましょう。

また、マイクロチップを装着するメリットについても、要チェックです。

 

マイクロチップの装着方法

マイクロチップは、犬や猫の体内に埋め込みます。

ただし、マイクロチップの埋め込みは獣医療行為にあたるため、獣医師が行うことが必須です。

 

注射針に比べてわずかに太い程度の専用の注入器を使用し、埋め込まれます。

埋め込む部分は、前述の通り首の後ろの皮下となります。

 

注入時の痛みは、一般的な注射と同程度といえるでしょう。

鎮静剤あるいは麻酔薬が用いられることは、基本的にありません。

 

装着や登録に必要な費用

マイクロチップを装着する際は、動物病院において施術料が必要となります。

費用は、動物の種類もしくは施術を受ける動物病院によって異なります。

基本的に、犬や猫であれば数千円から1万円ほどです。

 

また、装着が完了すると、マイクロチップの情報を日本獣医師会などが構成している『動物ID管理普及推進会議(AIPO)』という組織のデータベースに登録する必要があります。

ここでは、簡単に登録方法を解説いたします。

 

まず、マイクロチップを装着した動物病院で、登録用紙を受け取ってください。

そして、登録用紙に必要事項を記入した上で郵送すると、データが登録されるのです。

 

この際、登録料として1,000円を支払います。

仮に引っ越しなどで登録情報を変更する場合は、費用は発生しません。

 

また、費用の補助を行っている自治体もあります。

補助金額は自治体によって異なりますが、おおよそ1,000円から3,000円を補助してくれます。

補助を受けることで、マイクロチップの装着や登録に関する費用負担を減らすことが可能です。

 

迷子になった際の発見に役立つ点がメリット

ペットと長い時間過ごしていると、迷子になってしまうことがあるかもしれません。

 

また、災害や盗難によりペットと離れ離れになる可能性もあります。

そのような緊急時に身元を確認できる手段があると、再会できる確率が高くなるというメリットがあるのです。

 

実際の例では、2016年に熊本地震が発生した際、マイクロチップを装着していた犬7頭のうち6頭が飼い主と再会を果たしたというデータがあります。

しかし、首輪のみを装着していた犬は、344頭中136頭のみ再会することができました。

 

また、鑑札や狂犬病予防注射済票の場合は、16頭中15頭でした。

他にも、地震等の自然災害だけでなく盗難および事故など、さまざまな理由でペットと離れてしまう可能性があります。

鑑札だけでなくマイクロチップを装着することで、万が一に備えることができるのです。

 

保険料が割引になるペット保険がある

ペット保険の保険料が割引されると、経済的な負担を軽減できます。

マイクロチップを装着することで割引されるペット保険が存在するため、年間の保険料がお得になります。

 

また、既にペット保険に加入しているペットが後からマイクロチップを装着すると、更新時に割引されるケースもあるのです。

このように、マイクロチップを装着することによるメリットなどもぜひ活用してください。

 

まとめ:義務化の前にきちんと理解して対策しましょう

2022年より、ペットにマイクロチップを装着することが義務化されます。

そのため、義務化になる前に装着方法や費用などを把握し、事前に備えることが大切です。

 

大切なペットのためにも、ぜひマイクロチップについて詳しくリサーチしてみてください。

 

本サイトでは、ペットについての無料相談フォームを設置しております。

ペットのことでお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。