犬に桃をあげても大丈夫?あげる際の注意点とおすすめのあげ方

公開日

フルーツを食べている際におねだりしてくる愛犬の姿は、非常に可愛いものです。

 

しかし、人間の食べ物の中には犬が食べられるものとそうでないものがあるため、あげる際には注意しなければなりません。

 

その中でも今回は甘酸っぱい味が魅力の桃について、犬にあげる際の注意やレシピをご紹介いたします。

 

犬に桃をあげても大丈夫?

 

フルーツの中でも、ブドウやイチジク、レモンなどは犬に与えてはいけないとされています。例えば、ブドウは急性の腎障害を引き起こす可能性があるほか、イチジクは果肉などに中毒性のある成分が含まれているため、口内の炎症の原因にもなります。

 

また、レモンなど皮をむかずに食べられる柑橘類は、外皮に中毒成分が含まれているため、嘔吐や下痢を引き起こしてしまうのです。

 

それでは、桃は犬にあげても大丈夫なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

犬に桃をあげても問題ない

桃を犬に与えても、全く問題ありません。

さらに、桃には犬にとってプラスになる栄養素が豊富に含まれています。

 

例えば、便秘気味の犬にとっては欠かせない食物繊維です。

実はバナナ以上の食物繊維が含まれており、お通じをよくするなど腸内環境を改善する効果が期待できます。

 

このほか、ビタミンCやビタミンEといったビタミン類も、犬には有益です。

ビタミンCは免疫機能の向上させる作用があります。

 

犬にとって1日に必要なビタミンCの量は、一説によると小型犬で500mg、中型犬で1,500mg、大型犬で3,000mgといわれています。

 

なお、犬は肝臓でビタミンCを合成できる生き物であり、合成できる量には個体差があるうえ、最大で60mgとされています。

そのため、不足している分のビタミンCを桃で補うのもよいでしょう。

 

また、ビタミンEは抗酸化作用があるため、アンチエイジングも期待できます。

 

適度な水分補給ができる

桃は水分量が豊富なフルーツのため、適度な水分補給が可能です。

特に、夏の暑い時期は熱中症対策としても適しています。

 

加えて、水分補給を行うことで便をほどよく柔らかくしてくれるため、便秘の予防にもなるのです。

 

また、桃は体内の水分やミネラルなどのバランスをコントロールするカリウムという栄養素も含んでいます。

 

仮にカリウムが不足すると、脱力や不整脈、神経過敏などを発症する恐れもあります。

そして、カリウムはタンパク質の摂取量に比例して必要量が変わるといわれているため、高タンパクな食生活を送っている場合は、カリウムを補ってバランスを整えることが重要です。

 

このように、栄養補給や水分補給を行える桃は、愛犬の健康を維持するうえでおすすめのフルーツです。

 

犬に桃をあげる際の注意点

 

これまでご紹介したように、桃は犬に有益な栄養素が豊富で水分量も多いため、犬にあげるメリットが多いフルーツであるといえます。

 

しかし、あげる際にはいくつか注意しなければならないこともあるのです。

ここからは、犬に桃をあげる際の注意点を4つご紹介いたします。

 

あげすぎはNG

犬も人間と同様に、食事のカロリーを考慮することが大切です。

1日に必要な量以上のカロリーを摂取すれば、肥満などの健康を損ねる事態を招きかねません。

 

桃のカロリーは100gあたり40kcalと低カロリーではありますが、あげすぎはカロリーオーバーの元になるため、調整して与えるようにしましょう。

 

なお、犬におやつをあげる場合、1日に必要なカロリーの10%までに抑えるのがよいといわれています。

参考までに、下記で1日に与えてよい桃の量を犬のサイズ別にご紹介いたします。

 

・小型犬:3切れ(約75g)

・中型犬:6切れ(約150g)

・大型犬:7切れ(約175g)

 

ご紹介した量はあくまで目安であり、実際には犬の体格や運動量によって変わるので、注意しましょう。

また、桃を食べすぎることで主食のフードを食べなくなるといった偏食を招くリスクもあります。

 

ドッグフードには、1日に必要な栄養がバランスよく含まれているため、食べる量が減ると栄養バランスを崩すことにもつながります。

 

味をしめて、おやつばかり食べてしまうということが起こらないように、桃をあげすぎないようにしましょう。

 

 

アレルギーに注意

桃は犬にとって毒になる成分を含んでいないものの、犬の体質によっては危険な食べ物になります。

それは、口腔アレルギーです。

 

桃を食べると唇や喉が痒くなってイガイガするという人がいますが、犬でも同じことが起こります。

人間の場合、花粉症患者が口腔アレルギーを発症するケースが多いとされています。

 

そのため、もし愛犬が花粉症に罹患している場合は、桃を与えないようにしましょう。

気になる場合は獣医のもとでアレルギー検査を受けることをおすすめします。

 

 

あげてはいけない部分もある

桃は基本的に犬にあげてもいいフルーツです。

しかし、種と未成熟の実は絶対に食べさせてはいけません。

 

これらにはアミグダリンという有害な成分が含まれています。

仮にアミグダリンが体内に入ると、分解されるタイミングで青酸を発生させます。

この青酸によって中毒症状を起こすほか、最悪の場合は死に至る危険性があるのです。

 

また、うっかり飲み込んでしまうと、窒息や腸に詰まる恐れもあります。

そのため、桃をそのまま犬にあげることは絶対にやめましょう。

 

桃の加工食品はあげてはいけない

桃の缶詰やジュースなど、桃の加工食品は皮をむく手間が省けて便利です。

しかし、加工された桃は、犬に与えるのに適していません。

 

例えば、シロップ漬けの桃の缶詰は砂糖が大量に使われているため、犬にとっては1切れでも1日に必要なカロリーをオーバーしかねません。

肥満など不健康な状態を招く恐れがあるため、桃の加工食品はあげないように注意しましょう。

 

おすすめの桃を使った犬用レシピ

 

ただ桃をあげるだけでなく、おいしくアレンジした桃のおやつをあげたいと考える方もいるのではないでしょうか。

 

市販されている桃のゼリーなど、人間用に加工されたものを犬にあげることはNGですが、犬でも食べられる材料を使って飼い主がアレンジすることは可能です。

ここからは、桃を使った犬用のおやつのレシピをご紹介いたします。

 

桃豆乳プリン

1つ目は桃豆乳プリンです。

ぷるんとした口当たりが犬にとっては新鮮であり、夢中になる子も珍しくありません。

 

【材料】

卵黄1個

豆乳300cc

粉ゼラチン5g

桃適量

 

【レシピ】

1. 鍋に卵黄・豆乳・ゼラチンを入れてしっかり混ぜる

2. 鍋を火にかけ1.のプリン液が沸騰しない程度に混ぜながら温める

3. 温めたプリン液を濾して粗熱が取れたら容器に入れ、冷蔵庫で冷やし固める

4. 角切りした桃をトッピングして完成

 

桃とココナッツのゼリー

2つ目は桃とココナッツのゼリーです。

1回で3回分できるレシピのため、与えすぎに注意しましょう。

 

【材料】

ココナッツミルク(缶詰)80g

豆乳70g

甘酒50g

桃75g

ゼラチン6g

水30g

 

【レシピ】

1. 桃を一口サイズにカットして、プリンカップで冷やしておく

2. 鍋にココナッツミルク・豆乳・甘酒を入れて鍋の周りが沸々するまで温める

3. 火から外し、溶かしたゼラチンを入れて混ぜる

4. ボウルに移し替え、氷水にボウルを浸けてとろみがつくまで冷やす

5. 冷やしておいたプリンカップに4.を入れ、桃とよく混ぜる

6. 冷蔵庫で冷やし固めたら完成

 

まとめ

今回は、犬に桃をあげる際の注意点や犬向けの桃のアレンジレシピをご紹介いたしました。

 

桃は犬にとってメリットの多いフルーツですが、あげる際には注意が必要です。

一方で、桃には飼い主も一緒に楽しめる犬向けのアレンジレシピもあります。

愛犬と一緒に甘くておいしい桃を味わってはいかがでしょうか。

 

サイトでは、ペットに関するご相談を無料で受け付けております。

犬にあげていいおやつがわからないなど、何かお困りの際は無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。