猫の寿命はどれくらい?種類ごとに解説!

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家族の一員である愛猫には、飼い主なら誰でもが長生きしてほしいと願っています。

猫をお迎えしたいと思っている方の中には、あらかじめどれくらい長生きするのか知ってから家族にお迎えをしたい、と考えている方もいることでしょう。

 

また、たくさんの種類がいる猫の中で、種類によっても寿命は変わってくるものなのでしょうか?

今回は、猫の寿命について種類ごとに解説していきます。

 

猫の一般的な寿命

 

一般社団法人日本ペットフード協会の調査によると、2020年の猫の平均寿命は15.45歳です。

2019年の調査では15.03歳、2016年に東京農工大と日本小動物獣医師会が行った調査では13.2歳とそれぞれ結果が出ています。

 

このことから、猫の寿命は年々延びてきていることが分かってきました。

猫の寿命が延びている背景には、猫に関する医療技術の進歩や新薬の開発などに加えて、猫の飼育環境が良くなってきたことが挙げられます。

 

近年、インターネットやスマートフォンが普及したことによって、手軽に猫の飼育方法などが調べることができるようになりました。

 

そのため、猫の正しい飼育方法が広く知られるようになり、飼育環境が改善され、結果猫の寿命が延びているのです。

 

また、猫の寿命は外へ出かける猫と完全室内飼いの猫とでも違いがあります。

外に出る猫の平均寿命は13.57歳、完全室内飼いの猫ですと16.13歳です。

 

この平均寿命の差は、外に出る猫の場合、交通事故に遭ったり、野良猫と喧嘩したりして怪我をするなどのリスクがあることや、感染症などにもかかりやすくなってしまうことが要因となっています。

 

猫の種類別寿命

 

猫には様々な種類がいますが、その種類によって寿命はどう変化するのでしょうか?

飼い猫として人気がある種類の寿命についてご紹介します。

 

スコティッシュフォールド

折れ耳が特徴のスコティッシュフォールドは飼い猫として特に人気があります。

人気の理由である折れ耳ですが、実は子猫の時はまだ耳は折れておらず、成長するにつれて折れてきます。

 

しかし、耳が折れるのは全体の30%となっており、耳が折れていない立ち耳タイプのスコティッシュフォールドも多くいるのです。

 

立ち耳タイプはスコティッシュフォールドではなく、スコティッシュストレートと呼ぶこともあります。

そんなスコティッシュフォールドの平均寿命は約15歳です。

 

人気の折れ耳ですが、骨の異常形成が原因で起こるものなので、関節炎などの筋骨格系の病気になりやすいです。

 

また、耳の中が蒸れて外耳炎にもなりやすいので飼うときには注意してケアしてあげましょう。

 

マンチカン

「小さい」や「子供」の意味がある「マンチキン」に由来した、短い足が特徴のマンチカンは12~14歳と他の種類に比べて寿命がやや短い傾向にあります。

 

短い足で歩く姿は可愛らしく、魅力に感じる人も多いのではないでしょうか。

その特徴である短い足のマンチカンですが、短足タイプは全体の20%ほどです。

 

これは、短足タイプ同士で繁殖させると死産してしまう可能性が高く、あえて短足と通常の長足を掛け合わせて繁殖させるためです。

 

そのため、短足タイプ、中足タイプ、長足タイプの3タイプのマンチカンがいます。

手足の短いマンチカンは関節に大きな負担がかかりやすいため、体重の増加に注意が必要な猫です。

 

アメリカンショートヘア

根強い人気があるのが、シルバーとブラックの模様が特徴的なアメリカンショートヘアです。

明るく、好奇心旺盛な性格と、大型で骨太な身体は様々な環境に強く、たくましく生きていくことができます。

 

そんなアメリカンショートヘアの寿命は15歳から20歳と長寿の傾向があります。

アメリカンショートヘアは、短毛の猫ではありますが、寒い地域でも生きていけるように、被毛が多い猫です。

 

夏になって暑さを感じると自然と抜け落ちてきますが、毛球症などを予防するために、ブラッシングを小まめに行うようにしましょう。

 

また、アメリカンショートヘアは肥大型心筋症や膀胱結石になりやすい傾向があります。

時に肥大型心筋症は病気が進行してからの発見が多い病気ですので、定期的に健康診断を受けるようにしてあげてください。

 

ノルウェージャン・フォレスト・キャット

ノルウェー出身のふわふわした被毛が特徴のノルウェージャン・フォレスト・キャットは、温厚な性格で飼い猫として人気が高まっています。

 

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの寿命は12歳から14歳です。

他の猫と比べてやや短命な傾向があります。

 

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは長毛であるがゆえに、毛球症になりやすいです。

そのため、普段のブラッシングは特に念入りに行うようにしましょう。

換毛期にはブラッシングの回数を増やし、こまめにブラッシングしてあげることが大切です。

 

さらに、ノルウェージャン・フォレスト・キャットは肥満になりやすく、糖尿病にかかりやすい猫です。

糖尿病は、白内障や肝疾患なども併発することがありますので、健康管理には特に注意しましょう。

 

ブリティッシュ・ショートヘア

不思議の国のアリスに出てくるチェシャ猫のモデルであるブリティッシュ・ショートヘアの寿命は12歳です。

 

ブリティッシュブルーと呼ばれるグレーの毛色が人気の種類で、ビロードのように滑らかな触り心地は多くの人を魅了します。

 

ブリティッシュ・ショートヘアは健康な猫と言われていますが、全く病気をしないわけではありません。

猫に多い病気である肥大型心筋症や、ストレスが原因となる糖尿病などの病気にかかることがあるので、覚えておきましょう。

 

元気に長生きしてもらうためには?

 

愛猫に元気に長生きしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

ここからは、猫との生活において、飼い主が気を付けるべきポイントについて、ご紹介します。

 

ストレスを溜めない

猫は、家の中のちょっとした変化によってご飯を食べなくなってしまうぐらいストレスに弱い一面があります。

 

数日で改善されれば良いですが、それが長期化したり、何度も繰り返すようになってしまうと体に負担がかかってしまいます。

 

そのため、猫がストレスを溜めないよう生活環境に気を付けることは、健康管理において大切なポイントです。

 

また、運動や遊ぶ時間が少ないのもストレスの原因になります。

猫が過ごしている部屋にキャットタワーを設置して上下に動くことができるスペースを作ってあげたり、おもちゃで遊んであげたりするようにしましょう。

 

食事に気を付ける

猫にとって、食事は生きるために欠かせない要素です。

そのため、毎日の食事には特に気を付けるようにしましょう。

 

子猫、成猫、老猫で必要な栄養素が変わってきますので、猫の年齢によって与える食事を変えてあげる必要があります。

 

おねだりする姿が可愛いからといって、ご飯やおやつをあげすぎるのも良くありません。

肥満は様々な病気を引き起こす一因になってしまう危険なものなので、適切な量の食事を決まった時間にあげるようにしましょう。

 

様子がおかしい場合にはすぐに動物病院へ

定期的な健康診断はもちろんのこと、食事量が少ない、排泄をしていない、動きが鈍い、などの変化があった場合には動物病院に行くようにしましょう。

 

猫の些細な変化に気が付けるのは飼い主だけです。

いつもと少し違うかな、と思う程度のことでも、少しでも異変がある場合には動物病院にいくことをおすすめします。

 

まとめ:ずっと一緒に過ごすためにも体調管理は万全に

猫の種類別の寿命をご紹介しましたが、これはあくまで参考程度です。

個体差や環境によって猫の寿命は変化します。

 

普段の食事や飼育環境によっても寿命を延ばすお手伝いができますので、猫の体調管理は特に気を付けてあげましょう。

 

愛猫の寿命が延びて長く一緒にいられるかは、飼い主の行動によるといっても過言ではありません。

少しでも長く一緒の時間を過ごすためにも、飼い主としてできることはしてあげましょう。

 

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