犬にきゅうりを与えても大丈夫?食べさせる5つのメリットと注意点

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きゅうりは手に入りやすいため、犬に与えたいと考える人も多いでしょう。

 

結論、犬にきゅうりを与えても大丈夫です。

 

きゅうりは食感がよく、犬が喜んで食べるだけでなく、さまざまなメリットのある野菜。

 

今回は、愛犬にきゅうりを与えるメリットと注意点について解説します。

犬にきゅうりを与えるのは問題なし!食べ過ぎには注意

 

犬にきゅうりを食べさせることは問題ありません。

 

むしろ、体を冷やしながら水分補給のできるきゅうりは、暑い夏にぴったりの食材。

 

ワンちゃんは人のように汗をかいて体温を下げることを苦手としています。

 

夏バテで食欲があまりなかったり、お水を飲むのを嫌がったりする時に与えるのもいいでしょう。

 

ただし、きゅうりに含まれる水分量はとても多いため、与えすぎると下痢を引き起こす可能性があります。

 

また、おやつにきゅうりをたくさん食べた結果、食事であるドッグフードの摂取量が減ってしまうと、栄養バランスの偏りが心配です。

 

きゅうりの食感が楽しく喜んで食べる犬は多いですが、適量を与え、体調を崩さないように注意しましょう。

「尿路結石になる」は都市伝説|既往歴のある犬は控えて

きゅうりに含まれているシュウ酸カルシウムやマグネシウムが原因で、「きゅうりを食べると尿路結石になる」と言われることがあります。

 

しかし、結論から言うと、きゅうりを食べたからといって尿路結石に直結することは考えにくいでしょう。

 

なぜなら、きゅうりに含有されているシュウ酸カルシウムやマグネシウムなどの成分は、微量であるためです。

 

ただし、既往歴がある犬は尿路結石になりやすい体質の可能性があります。

 

ペットフードで必要な栄養素を摂取できているのであれば、無理にきゅうりを与える必要はないでしょう。

【体格別】犬に与えてもいいきゅうりの目安量とは

 

犬に与えてもいいきゅうりの量は、犬の大きさや運動量、体調によって異なります。

 

きゅうり100gあたりのカロリーは13kcalと、かなり低カロリーです。

 

カロリーが低いからといって与えすぎると、水分摂取過多となり、下痢や軟便の原因になるため注意しましょう。

 

きゅうり1本を100gとした場合、与えても問題がないきゅうりの目安量は以下の通りです。

 

 

ただし、この量はあくまでもおおよその目安。

 

実際にはワンちゃんの様子や体調、気温などを考慮して、与える量を判断してください。

犬がきゅうりを食べると得られる5つのメリット

 

シャクシャクとした食感が楽しく、老犬から子犬まで喜んで食べてくれるきゅうり。

 

犬にきゅうりを与えるメリットには、楽しんで食べられること以外に次のようなものが挙げられます。

 

  • カロリーが低い&脂肪燃焼効果
  • 食事から水分が摂れる
  • 骨や皮膚の健康をサポート
  • 腸内環境を整える
  • 筋肉強化・むくみ解消

きゅうりは栄養価が低いと思われがちですが、意外とたくさんのメリットがあるので詳しく見ていきましょう。

カロリーが低い&脂肪燃焼効果

きゅうりは可食部100gあたり13kcalと、ギネス記録に登録されるほどカロリーが少ないです。

 

さらに、きゅうりに含まれる「ホスホリパーゼ」という酵素には、脂肪を分解する働きが期待できます。

 

きゅうりに含まれるホスホリパーゼは、キャベツなどよりも脂肪の分解力が強いと言われることも。

 

そのため、肥満気味のワンちゃんのダイエットや、おやつを与えすぎてしまった日のフードのかさ増しにもピッタリ。

 

ダイエットにはキャベツを使うことも多いですが、食感を楽しみながら食べられるきゅうりをダイエット食に使うのもおすすめです。

食事から水分が摂れる

体温調節が苦手な犬は、暑さが得意ではないために夏バテしてしまったり、冬の乾燥する時期に水を嫌がり乾燥してしまったりすることがあります。

 

そんな時にきゅうりが活躍します。

 

きゅうりは95%以上が水分でできているため、食事・おやつを食べながら水分補給も叶う食材。

 

そのため、きゅうりをうまく生活に取り入れることで、必要な水分補給を食事からサポートすることができるでしょう。

 

夏場の暑い時期には、お散歩にきゅうりを持って行くのもおすすめです。

 

ただし、暑さで傷む可能性があるため、温度管理に気をつけながら持ち歩きましょう。

 

また、きゅうりだけで水分補給が満足にできるわけではないため、お水もしっかりと与えるように意識してくださいね。

骨や皮膚の健康をサポート

きゅうりに含まれるビタミンKは、出血したときに血を止めたり、カルシウムを骨に定着させて骨を丈夫にしたりする作用があります。

 

また、犬の体内でビタミンAに変換されて、暗闇での視力を助けたり、皮膚や粘膜の健康維持をサポートしてくれたりするβ-カロテンという成分も含有。

 

骨や関節、毛の艶や皮膚の状態が心配になってくるシニア犬には、とてもありがたい成分が含まれています。

 

抗酸化作用をもつきゅうりは、老化予防や関節炎の予防といった効果が期待できるでしょう。

腸内環境を整える

きゅうりには食物繊維も含まれているため、便秘解消にも役立ちます。

 

ただし、水分量が多いきゅうりは食べすぎると軟便になりやすいため、便秘対策で与える際には量を調節しましょう。

 

便秘解消には、りんごやジャガイモ、さつまいも、かぼちゃもおすすめです。

 

特に、さつまいもは、ほんのりと甘みがあるため喜んで食べる犬も多く、おやつに取り入れやすい食材。

 

しかし、さつまいももきゅうりと同じように、適切な量を超えて与えるとお腹を壊すこともあるため注意が必要です。

 

愛犬にさつまいもを与える際の注意点は「犬の下痢はさつまいもが原因?食べたら治る?さつまいもの正しい与え方」の記事で詳しく紹介しています。

 

適切な量を与えて便秘解消のお手伝いをしてあげてくださいね。

筋肉強化・むくみ解消

きゅうりには、心機能をサポートする作用をもったカリウムも含まれています。

 

カリウムは神経や細胞、筋肉を正常に動かすために必要なミネラル。

 

摂りすぎた水分を体外に排出する作用もあるため、むくみの解消も期待できます。

 

腎臓病や心臓病を抱えている犬は、カリウムの摂取量を制限していることがありますが、きゅうりには病気に影響するほどのカリウムは入っていません。

 

ただし、腎機能が低下している場合、体内のカリウムがうまく排出できずに、高カリウム血症になる可能性があります。

 

高カリウム血症とは、血液中のカリウム濃度が高くなりすぎること。

 

ひどくなると、四肢の痺れや不整脈や痙攣などの症状が見られることがあります。

 

高カリウム血症を避けるためには、茹でこぼしたきゅうりを与えるのがおすすめです。

 

「茹でこぼし」とは下処理方法の一つで、きゅうりを入れた鍋を沸騰させ、茹で汁をすべて捨てるだけの簡単な処理。

 

茹でこぼすだけでカリウムがお湯に溶け出し、余分なカリウムを取り除くことができます。

 

または、薄くスライスしたり、細かく刻んだりしたきゅうりを30分から1時間程度、水にさらしてから与えるのも有効です。

犬にきゅうりを与える際に注意したい5つのポイント

 

犬にきゅうりを与える際には、次の5つの点に注意してください。

 

  • 初めてあげる時は少量から食べさせる
  • ヘタに近い部分は与えない
  • 消化不良防止のために皮を剥く
  • 丸ごとではなく食べやすいサイズに切る
  • きゅうりに味つけはせずに与える

この他にも、心臓病や腎臓病などの治療中だったり、療法食を与えていたりする場合には、きゅうりを食べさせて大丈夫かを必ず動物病院で確認をしましょう。

 

また、次の3種類にアレルギー反応を示すワンちゃんには、きゅうりは与えないほうが無難。

 

  • ウリ科の植物(スイカやメロン、ズッキー、ゴーヤなど)
  • ブタクサ
  • にんじん

上記の食物にアレルギー症状を示す犬は、きゅうりに対してもアレルギー反応を起こす可能性が高いといわれているので注意しましょう。

 

ここではそれぞれの注意点を1つずつ解説していきます。

初めてあげる時は少量から食べさせる

初めてきゅうりを犬にあげる時には、重度のアレルギー反応が起こらないように少量から食べさせてあげましょう。

 

きゅうりを食べて現れるアレルギーの症状は、皮膚の痒みや嘔吐、下痢といったものがあります。

 

初めてきゅうりを食べた後に、このような症状が見られた場合にはアレルギーの可能性が高いです。

 

すぐに与えるのをやめ、動物病院を受診してください。

ヘタに近い部分は与えない

きゅうりのヘタに近い部分には、「ククルビタシン」という成分が多く含まれています。

 

ククルビタシンは人間でも食中毒を起こしたり、下痢や嘔吐の症状が出たりすることがある成分。

 

犬も同じような症状を起こすことがあるため、ヘタに近い苦味のある部分は切り落として与えたほうが安心です。

消化不良防止のために皮を剥く

人間は問題なく食べられるきゅうりですが、皮は犬にとっては少し固い部分。

 

皮を剥かずそのまま与えてしまうと、消化不良で下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。

 

小さく刻んで与える場合には気にしなくても問題ありませんが、できれば皮を剥いたほうが消化にはいいでしょう。

 

ピーラーを使って取り除くと簡単に取り除けます。

丸ごとではなく食べやすいサイズに切る

SNSなどで、きゅうり1本を前足で持って食べる犬の姿を写した動画や写真を目にすることがありますが、これは避けるべき食べ方。

 

1本まるごと与えてしまうと、しっかり噛まず、きゅうりを丸飲みしてしまう可能性があります。

 

大きいままのきゅうりが喉に詰まり窒息する危険があるため、小さく刻んだり、スライスしたりして与えると安心でしょう。

きゅうりに味つけはせずに与える

人間が食べるおかずの中から、愛犬にきゅうりを分け与えることがあるかもしれません。

 

しかし人間用に味つけされたものは、犬にとっては味が濃く、塩分が多すぎます。

 

  • ドレッシング
  • ぬか漬け
  • 酢の物
  • キムチ
  • 味噌やマヨネーズ

このような調味料を使って味つけをしたきゅうりは、少量であっても与えないほうが無難。

 

犬に与える際には調味料を使わずに用意したものを、飼い主さんが食べるものとは別に用意してあげましょう。

きゅうりは適量ならメリットが多い食材

カロリーが低く水分量が多いきゅうりは、暑い季節の体温調節のサポートや、肥満気味のワンちゃんのダイエットサポートにぴったりの食材です。

 

食べさせる際には窒息の危険を避けるため、小さく切ったり、スライスしたりして与えたほうがいいでしょう。

 

普段与えているペットフードの上に、刻んだきゅうりをのせてあげるのもおすすめです。

 

ただし、腎臓病や心臓病を抱えている犬や、療法食を食べている場合には、与える前に獣医師に食べさせてもいいかを確認しましょう。