子犬を飼い始めたら必ずお世話になる場所――それは動物病院です。
たとえ元気いっぱいに見えたとしても、子犬の体は今まさに成長途中。飼い主さんが考えているよりずっと不安定です。ちょっとしたことで元気をなくしてしまったり、ご飯を食べなくなることも珍しくありません。
そんな時に頼れる存在は、なんと言っても動物病院。体調不良の時だけではなく、子犬が元気いっぱいに育つように、様々な相談に乗ってもらえるはずです。
目次
子犬が動物病院にかかる理由は病気やケガだけじゃない!
子犬を家族に迎えたら、体調に異変がなくても動物病院で健康チェックをしてもらいましょう。その時点でワクチンや各種予防薬のスケジュールについても相談しておくと、お散歩デビューの時期などがわかりやすくなります。
子犬を迎えたら動物病院で最初に相談すること
子犬の頃から定期的に動物病院で愛犬の体をしっかり診てもらうことが、病気の予防や早期発見につながります。
・健康チェック
・伝染病予防ワクチン接種のスケジュール
・狂犬病予防ワクチン接種のタイミング
・フィラリア予防薬の開始時期
・ノミ・マダニ予防薬について
子犬の体調や食欲が気になったときは
1才未満の子犬は1才以上の成犬に比べると、体力、免疫力ともに驚くほど未熟です。ついさっきまで元気いっぱい走り回っていたはずなのに、突然ぐったりしてしまうことも珍しくありません。特に小型犬の子犬は体調が急変することがありますので、注意が必要です。少しでも様子がおかしいと感じたときは、様子見をしないで動物病院を受診しましょう。
たとえ飼い主さんの思い過ごしでなんともなかったとしても、動物病院を受診したことは間違いではありません。最悪なのは手遅れになることだからです。
そう考えると、子犬の飼い始めは心配性の飼い主さんだと思われるぐらいがちょうどいいのかもしれませんね!
子犬を迎えたらすぐにかかりつけの動物病院を探そう
お家にやって来たばかりの子犬が体調を崩したとき、どの動物病院を受診するのか考えておかないと、まずは動物病院探しから始めることになります。万が一にもこの時間がタイムロスになり、手遅れになってしまったら悔やんでも悔やみきれません。
家の近所に動物病院があるから安心……などと油断していたら、子犬が体調を崩したときに限って休院日、あるいは病院が閉まっている時間帯ということも。
こういった事態を避けるためにも、子犬を迎えると決めたらまずは近隣にある動物病院の情報を集めておきましょう。たいていの動物病院はホームページを開設しているので、休院日や診療時間の確認は難しくありません。
そのうえでどこの動物病院が良いのか探すわけですが、評判に関して一番参考になるのは、なんと言っても近隣に住んできる飼い主さん達の話しです。ネット上の口コミは逆恨みのような感覚で悪い評価がつけられている場合がありますので、あくまでも参考程度にしておきましょう。
かかりつけの動物病院を見つけるうえで大切なこと
この動物病院は良さそうだと思って受診したのに、何か違うと感じることはあります。
・獣医師が治療や投薬についてろくに説明をしてくれない。
・待合や診察室の汚れが気になる。
・受付や動物看護士の態度がよくない。
こういった場合は、無理をしてまでその動物病院に通い続ける必要はありません。なぜなら飼い主さんが心から信頼できる動物病院こそが、本当の意味で愛犬の健康を守る強い味方になってくれるからです。
家の近所に良い動物病院を見つけられたら一番安心ですが、難しい場合は少し範囲を広げて探してみましょう。
ペット保険がいざという時の治療を助けてくれる
動物の医療費は全額自己負担です。お腹を壊したワンちゃんが炎症止めの注射1本と5日分の整腸剤を処方してもらうだけでも、軽く数千円はかかるのが普通。手術が必要な病気にかかった場合は、治療費が数十万円を超えることも珍しくありません。
だからこそのペット保険ですが、元気いっぱいの子犬を見ていると、病気にかかったりケガをする姿はなかなか想像できないですよね。しかし、犬が生きている存在である以上、絶対に病気やケガをしない保証はないのです。
ペット保険を検討するうえで、注意しなければいけないのは加入時の年齢。成犬やシニアになってからもペット保険に加入することはできますが、ワンちゃんの年齢が上がるにつれて月々の保険料も上がっていきます。また、病気にかかってからではペット保険の加入そのものが難しくなるケースも。
いざという時の経済的な負担をおさえるのはもちろんのこと、しっかりとした保障を受けるためにも、ペット保険は保険料が低くおさえられる子犬のうちに加入するのが一番です。
まとめ
愛犬は大切な家族の一員です。だからこそ、万が一のときに経済的な理由で充分な治療を受けさせてあげられなかったら、これほどつらいことはありません。
日常的に病気やケガの予防をしつつ、いざという時の備えもしておくことが愛犬の長生きにつながるのです。