茶トラ猫とは、明るい茶色のしま模様が入ったトラ柄のネコちゃんのことです。道ばたで見かける野良猫の中にも、茶トラ猫はとてもたくさんいます。そのため「いかにも雑種のネコちゃん」というイメージがあり、レア感はあまりないかもしれません。しかしこの茶トラ猫、ものすごく魅力たっぷりなネコちゃんなのです。
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茶トラ猫はいかにも雑種で里親さんから選ばれづらい?
保護猫の里親譲渡会に行くと、茶トラ猫はたくさん見かけられます。茶トラ猫は8割ほどがオス猫だといわれており、大柄な子が多いです。茶トラ猫ファンは一定数いて、保護ケージの前で立ち止まっては「かわいいネコちゃんだね」と口に出すような人も多いでしょう。
しかし茶トラ猫は数がとても多く、その全員が里親さん候補に選ばれるのは難しく、結果的に残ってしまう子も出てきます。
そして、見た目がいかにも雑種という感じで、「どこにでもいそうなネコちゃん」という印象を持たれる人も多いです。レア感のあるネコちゃんや、高級感を感じるネコちゃんがお好みだという人には、あまり好まれないかもしれないのが、茶トラ猫。
しかし、よく見ると色が濃かったり薄めだったり、柄の出かたも顔立ちも一匹一匹異なります。それぞれが、個性を持ったネコちゃんなのです。
実はこんなにもあった、茶トラ猫の魅力
いかにも雑種っぽい茶トラ猫ですが、その魅力は、はかり知れません。茶トラ猫はオス猫が多いので、ほとんどみんなが甘えん坊になるといっても過言ではないでしょう。大柄なネコちゃんがお好みの人にも、茶トラ猫はおすすめです。
大きな体をすり寄せてきて、子猫のようにゴロゴロ喉を鳴らす茶トラ猫のことを、ものすごく愛らしいと感じる飼い主さんが多いです。ネコちゃんは一般的に「ツンデレ」な性格をしているといわれますが、茶トラ猫に限っては「デレデレ」。
おうちの中をどこまでもついてきたり、ちょっと離れたところにいるとニャーニャーと呼んでくれたり、飼い主さんにべったり添い寝をしてくれたりすることが多い、茶トラ猫。いつまでも赤ちゃん時代の気分が抜けず、飼い主さんをママ猫のように慕ってくれます。
そんなベタベタな甘えん坊の茶トラ猫ですが、飼い主さんを自分だけで独り占めしようとする気はないようです。人見知りならぬ、猫見知りしないおおらかな性格をしているので、新入り猫が来ると真っ先に挨拶し、世話を焼いてくれる姿もよく見られます。
特に、飼い主さんが子猫を保護して連れてきたとします。そうすると茶トラ猫は父性を発揮するのか、かいがいしく子猫の面倒を見てくれたり遊んでくれたりして、とても頼れる存在になるでしょう。多頭飼いには、茶トラ猫がぴったりです。どんなネコちゃんにもフレンドリーで、仲良くしてくれます。
一度飼うときっとクセになる、キュートすぎる茶トラ猫!
そんな茶トラ猫を飼いはじめて、飼い主さんが頭を悩ませることの代表格といえば、「フードを食べすぎるところ」でしょうか。大柄な子が多い茶トラ猫は、大食漢なので、他のネコちゃんよりもたくさん食べる子が多いです。
しかし大食漢な部分も含めて、キュートすぎるのが茶トラ猫。嬉しそうな顔をしながらフードをほおばる茶トラ猫の姿を眺めるのは、飼い主さんまで幸せ気分に浸ることができます。もちろんネコちゃんにとって肥満は万病のもとなので、食べさせすぎはいけませんが…。
一度茶トラ猫を飼うと「この子が亡くなっても茶トラ猫と暮らしたい」「自分が年をとっても、そばに茶トラ猫がいてくれるといいな」なんて言いはじめる飼い主さんが続出します。
大食漢で大柄な茶トラ猫に「魔性の猫」というのはイメージが違いすぎますが、「噛めば噛むほど味が出る」スルメのような味わいのあるネコちゃんです。茶トラ猫を一度飼ってみると、その愛らしさや性格の良さに、きっと虜になってしまうはず。そのくらい「気は優しくて力持ち」を地で行くような、器の大きなネコちゃんなのです。
まとめ
保護猫の譲渡会で「あ、また茶トラ猫か」と、茶トラ猫の前を通り過ぎていた人がいたら、一度足を止めてみてはいかがでしょうか。抱っこさせてもらって、嬉しそうにゴロゴロと言われたら、きっと誰しもがその茶トラ猫をおうちに連れて帰りたくなってしまうはずです。
性格バツグンで面倒見がよく、多頭飼いの一員にも向いている茶トラ猫。今飼っているネコちゃんに、遊び相手になる弟を作ってあげたいと考えている飼い主さんは、ぜひ茶トラ猫も視野に入れてください!