犬を飼っている方は、トリミングに連れていく機会があるかもしれません。
犬のトリミングでは、特に足周りや足裏の毛をカットすることが大事です。
また、カットを飼い主が自宅でできれば、日々犬のケアを行うことが可能です。
適切なトリミングを行うことで、清潔な状態でペットの安全を守ることができるでしょう。
そこで今回は、犬の足回りをセルフトリミングする方法について、ご紹介させていただきます。
犬のトリミングについて知りたい方の、参考になれば幸いです。
目次
セルフトリミングでできること
犬の足周りをセルフトリミングすると、フローリングなどの床でも滑りにくくすることができます。
ここでは、自宅で行える犬の足裏や足周りのトリミング方法について、お伝えします。
犬の毛をカットする際に大切なポイントを抑えておきましょう。
まずは、カット台とする机(あるいはテーブル)に滑り止めを敷いて、その上に愛犬を乗せます。
犬の体は、脇で抱えるようにして、しっかりと固定するようにしてください。
小型犬であれば、膝の上に乗せた状態でカットすることも可能です。
また、バリカンでカットすることも1つの方法です。
バリカンでカットする際は、音に敏感な犬がバリカンの音に驚き、拒否するかもしれません。
そのため、最初に愛犬の近くでバリカンの音を聞かせて、音に慣れるようにしてください。
その時に、犬がどういった反応を見せるか、事前に確認しておくのがポイントです。
バリカンに慣れさせる方法としては、バリカンの電源を入れた時に犬におやつをあげる、などの方法があります。
「バリカンの音が聞こえたら良いことがある」と犬が学習することで、バリカンに慣れることができます。
次は、カットに移っていきましょう。
足の周りの毛をカットする際は、足の裏の毛を整えることから始めていきましょう。
まずはコーム等を使い、毛の流れを整えます。
毛の流れを整える際は、指の間に挟まっている毛を掻き出すことを忘れてはいけません。
毛が整ったところで、カットを始めていきます。
つま先からかかとに向かって、足裏の毛の流れとは逆の方向にカットすることがポイントです。
カットする際は、バリカンの刃が犬の肌と水平になるように、注意してください。
また、刃を当てる際は力を強くし過ぎないように注意し、皮膚に軽く押し当てるように意識しましょう。
肉球に沿うようカットすることも、重要なポイントです。
肉球はかかとにも存在するため、かかとの肉球を傷つけないようにしましょう。
もし、足裏をハサミでカットするなら、肉球にかかった毛先部分のみをカットします。
バリカンを使い全体的にカットを済ませてから、長く伸びている部分だけ、ハサミを用いると安全です。
他にも、愛犬の足周りのケアをするなら、爪切りも欠かせません。
まず、利き手とは反対の手で肉球と肉球の間を押さえて、足の固定を行います。
もし爪切りに慣れていない場合は、爪切りで少しだけ切り、残りはやすりで整える方法があります。
爪切りが苦手な犬は数多く存在しているので、なるべく時間をかけることなく手際良く済ませることが大切です。
足周りや足裏の毛はこのようなポイントを抑えて、セルフトリミングを行ってみてください。
用意する道具
ここでは、足周りのセルフトリミングを行う際に用意すべき道具について、解説していきます。
犬の足の裏の毛をカットする場合は、ハサミやバリカンが必須です。
そのため、足の周りの毛をカットする場合も同様に、ハサミやバリカンを用意しましょう。
ハサミを使用する場合には、家庭用だとカットしにくいため、犬専用のハサミを用意すると良いでしょう。
セルフトリミングに慣れていない場合は、ハサミでのカットが難しいと感じることがあります。
そのため、セルフトリミングは慣れるまでに時間がかかる可能性があるということを、頭に入れておきましょう。
慣れていない場合は、ハサミではなくバリカンを用いて、足の裏や足周りのカットをすることも選択肢の1つです。
犬専用のバリカンであれば、人間用よりも刃が細かくなっており怪我をしにくい構造なので、ハサミでは不安だという飼い主の方も、安心してカットすることができます。
そして、ハサミやバリカンだけではなく、コームを用意しておくことも大切です。
コームは、犬の毛の流れを整えるために使用するため、事前にチェックしてみてください。
また、愛犬の爪を切るために専用の爪切りも用意しておきましょう。
やすりを用意しておくと、なお便利です。
セルフトリミングに使用するハサミやバリカン、コームなどの道具は長期的に使用するため、高品質な製品を選ぶことがポイントです。
大切な愛犬に頻繁に用いる道具であるため、品質の良さに着目することをおすすめします。
足周りを汚いままにしておくとどうなる?
足周りを汚い状態で放置しておくと、どうなってしまうのでしょうか?
足周りや足裏の毛を切らないでおくと、毛がどんどんと伸びてしまいます。
毛が伸びていくと、やがて肉球を覆い隠すような長さにまでなってしまうことも考えられるでしょう。
肉球自体には滑り止めの効果があります。
そのため、肉球が毛により覆われてしまうと、犬は歩行を止めようと思っても止めることができなくなってしまうことがあるのです。
走っているときに止まりきれなくて何かにぶつかってしまう、などの事故が起こる可能性があり、最悪の場合には、愛犬が怪我を負ってしまうリスクも考えられます。
また、上手く止まれないことが、関節や腰への負担につながることもあります。
関節や腰に無理な力がかかることで、捻挫や肉離れを起こす原因になってしまうこともあるでしょう。
さらには、骨折や脱臼してしまう恐れがあるなど、犬の足周りの毛の放置は重大な問題だといえます。
また、このような影響は骨の細い子犬や小型犬にとっては、特に深刻なものとなります。
例えば、コーギーやダックスフンドなどの犬種は、椎間板ヘルニアを患いやすいという特徴があります。
怠ることなく、こまめに足周りのケアをしてあげるようにしましょう。
まとめ
今回は、犬の足周りのセルフトリミングについてご紹介しました。
愛犬の足周りをケアせずに放置しておくと、毛が伸びて肉球を覆うようになります。
そして、それが怪我の要因になることや、身体の負担となることもあります。
その点を防止するためにも、足周りのトリミングは重要な役割となっているのです。
専用のハサミやバリカンを使用することで、ご自身でトリミングを行うことが可能です。
最初は慣れず戸惑うこともあるかもしれませんが、愛犬のために挑戦してみることもペットの飼い主として大切なことだといえるでしょう。
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