およそ25%超の家庭がペットを飼っているという統計結果が出ているほど、ペットを飼うご家庭は以前よりも増えています。
そのため、ペットと人間の距離感は、ますます近しいものとなりつつあると言えるでしょう。
ペットの魅力は気まぐれで愛らしく、日々の生活に潤いを与えてくれるところですが、一方で必ず訪れるのが、ペットとの別れとそれに伴う悲しみなどの感情が沸き起こるペットロスです。
今回はそんなペットロスの乗り越え方・克服する方法をご紹介いたします。
目次
ペットロスについて
大切なペットとの別れに伴う精神的ストレスは、飼い主の多くをペットロスへと陥らせてしまいます。
ペットロスとはその名の通り、愛していたペットを失ってしまったことによる悲しみなどの感情が沸き起こることです。
ペットの寿命は犬であれば約14年、猫であれば約15年と言われています。
飼育環境の向上や医療技術の進化によってペットの寿命が延びているとはいえ、人間よりも愛するペットの方が先立ってしまうことがほとんどでしょう。
このように避けがたいペットロスと、どのように向き合っていけば良いのでしょうか。
ペットロスとペットロス症候群
ペットロスは悲しみや怒り、罪悪感、抑うつといった感情を心にもたらします。
そして、ペットロスは誰にでも起こり得るのです。
例えば、愛犬を亡くしたことのある愛犬家の約9割はペットロスに陥ってしまったと言います。
もちろん、ペットロスは犬に限って起こることではありません。
大切な家族の一員がいなくなってしまうという精神的な負担は、非常に大きなものです。
また、ペットロスがより深刻化すると、心身共に疲弊していき、ペットロス症候群を引き起こす場合があります。
具体的には情緒が不安定になる、息が苦しい、食欲がわかない、眠れない、無気力な状態が続くといった心身の不調が現れます。
中には、うつ病へと転じてしまう方も少なくありません。
ペットを亡くしてから2ヶ月経過しても気持ちが落ち込んだままであったり、身体に何かしらの不調が出ていたりする場合は、ペットロス症候群を発症している可能性があります。
こうした場合は無理せず、カウンセラーや医師など専門家に相談するようにしましょう。
実際にペットロスを経験した人の体験談(Twitterなど抜粋)
ここでは、実際にペットロスを経験した方の体験談を一部ご紹介します。
「9月19日、愛犬が9歳と半年という若さで亡くなりました。ペットロスがヤバい。後悔に押し潰されそう。 」
「シフォンが虹の橋を渡って今日でひと月。お散歩の時に同じブラタンの子を見かけ、ショコちゃんが喜んでいるのを見て、ショコちゃんもやっぱり寂しいんだろうなと涙。
寝る時にいつも横に来てたので、寝る前はいつも涙。寂しいのが止まらない。」
「今日は天の8ヶ月目の月命日か。はぁ、悲しみを忘れるのではなく、横に置くことが出来るようになった。
寂しくてたまらない時もあるが我慢して今いる命に気持ちを向ける。それしか出来ない。」
「一昨日、実家の愛犬が16歳で亡くなりました。病院に駆けつけた時は心臓マッサージをされている状態。昨日は火葬してきました。ペットロスがこんなにも辛いなんて。。
完全に立ち直るまで時間掛かると思いますが、少しずつ前向いていきます。」
「家の中 全てが思い出の場所で
仕事中 服の毛に気づく
どこにいても 何をしていても
離れることはない」
このように多くの方が、大切なペットとの別れに胸を痛めていることが見て取れます。
ペットロスの乗り越え方5選!
ペットロスはペットを飼っている方にとって、いずれは直面して乗り越えていかなければならない切実な問題です。
愛しくて大切な家族だからこそ、失った時の悲しみは大きく乗り越えがたいものとなります。
しかし、悲しむあまりに生活に支障が出てしまうのは避けなければいけません。
ペットロスが長引くと、健康を害してしまうなどさまざまな弊害が起こります。
そこでここからは、ペットロスを乗り越える方法を5つご紹介いたします。
無理に感情を抑え込まない
重いペットロスを患ってしまう人に時折見られるのが、ペットとお別れをした時に十分に悲しむことができなかったというパターンです。
死をすぐに直視できなかった、仕事などで多忙だったなどさまざまな理由がありますが、適切なタイミングで処理できなかった感情は尾を引きやすいです。
もし、大切なペットが亡くなってしまったら、気持ちが落ち着くまで我慢せずに泣きましょう。
気持ちの赴くままに感情を表に出して時間が過ぎるのを待てば、少しずつ自然と辛さが癒えていくでしょう。
ペット葬をあげる
ペットとのお別れを受け入れていくため、1つの区切りとしてペット葬を挙げるのも良いでしょう。
ペットが亡くなった後に、中にはもっとああしておけばよかった、こうしてあげればよかったという後悔から気を病んでしまう飼い主もいます。
ペット葬はペットを送り出してあげるための儀式であり、飼い主がペットに最後にしてあげられることとも言えるでしょう。
心を込めて正式な形でペットとお別れをすることで、飼い主にとっても気持ちを整理するための1つの節目となってくれます。
部屋を整理する
気持ちを整理するという意味では、部屋を片付けてみるのも1つです。
ペットの遺品を片付けながら、幸せだった思い出を少しずつ整理していきましょう。
辛い気持ちになることもあるかもしれませんが、改めて幸せだった日々を噛み締めて、大切な思い出として胸の内にしまいこんでいくことで前を向けるようになる場合もあります。
また、気分を新たにするために、模様替えをするのも良いかもしれません。
悲しみを共有する
悲しみを和らげるためには、他の人とその悲しみを共有するのも効果的です。
感情を言語化して発信することで、気持ちが整理されて楽になったというケースも少なくありません。
同じような境遇の人が見つかれば、少しずつ自分の気持ちを癒していく足掛かりになる場合もあります。
身近な人に話を聞いてもらうのはもちろん、Twitterなど各種SNSなどを利用してみるのも良いでしょう。
SNSの利用に抵抗がない方は、ぜひ試されてみてはいかがでしょうか。
新しいペットを迎える
新たにペットを家庭に迎えることも、ペットロスを乗り越える手段と言えます。
前の子に悪いと思う方もいるかもしれませんが、前の子の思い出は大切なものとして心に留めておけば、後ろめたさを感じる必要はありません。
新たな出会いは心の傷を癒し、注ぐ先を失ってしまった愛情の新たな受け皿となってくれることでしょう。
乗り越えられない場合はカウンセリングも考慮に入れる
色々な手段を試しても気分が回復しない、ペットロスを乗り越えられないという場合は、専門家に相談するのがおすすめです。
ペットロスを専門とするカウンセリングもあるので、ぜひ検討してみてください。
気持ちを落ち着けるための手助けをしてくれるでしょう。
また、うつ症状が出ている場合はペットロス症候群の可能性もあります。
そのため、状況を鑑みてメンタルクリニックの受診も考えてみましょう。
まとめ
今回はペットロスに関する乗り越え方などをご紹介しました。
ペットロスは長引くととても辛く、生活に支障が出ることもあります。
ご自身の気持ちを整理するためにも、この記事を参考にペットロスを解消できれば幸いです。
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