ペットを飼う上で避けられないのが、いつか訪れる死別です。
どんな動物を飼うにせよ、一般的な環境下で飼育可能な動物は、ほとんどの場合人間よりも早く寿命が来てしまいます。
大切なペットとの別れは心身を引き裂かれるほどに辛く、耐え難いものです。
そんな辛い体験を乗り越えるためには、どのような心構え、考え方でいれば良いのでしょうか。
今回は「虹の橋」というフレーズを軸に、ペットとのお別れについてお伝えいたします。
目次
虹の橋とは?
皆さまは、虹の橋という言葉を耳にされたことはありますか。
虹の橋とは作者不詳の散文詩を元に、ペットを亡くされた方々の心のよりどころとして親しまれているものです。
発祥は海外であり、その内容は世界中に広まっています。
要約ですが、日本語訳された詩の内容をご紹介しましょう。
「虹の橋は天国の少し手前でこの世との間をつないでいる架け橋であり、生前誰かと寄り添って暮らしていた動物たちは、この虹の橋のふもとへ行くのです。
虹の橋のふもとは美しい自然が広がっていて、美しい陽光に照らされ、清らかな水とお腹を満たしてくれる食事に恵まれています。
生前の老いや病などの苦しみは消えて、ペットたちは元気に幸せに暮らしているのです。
愛してくれた飼い主と再び出会う日を待ち望むペットたちは、いつか命の終わりを迎えたあなたを虹の橋のふもとで出迎えてくれるでしょう。
あなたと大切なペットは、寄り添って共に、虹の橋を渡っていくのです。」
そんな内容の散文詩は、大切なペットを失って悲嘆に暮れる人々の心の支えになってきました。
死を迎えた愛しいペットが苦しみから解放されて楽しく暮らしている、いつかまた会える日を心待ちにしてくれている。
そう考えれば、死別の悲しみを少しだけ和らげることができるかもしれません。
もちろん、これははっきりと根拠のある話ではありません。
作者も不明であり、世界のどこかの誰かが想像のままに紡いだ散文詩です。
しかし、愛犬や愛猫など、お別れの時が来てしまった可愛い子たちが幸せに過ごしていると考えられるのは、とても素敵なことではないでしょうか。
大切な子と死別して辛い、あるいはいつか訪れる死別が不安だという方は、ぜひ虹の橋について詳しく調べてみてください。
優しい言葉で紡がれた散文詩は、あなたの心をきっと癒してくれることでしょう。
虹の橋と自分を近づけるために
死による別れは永遠のものではなく、きっと虹の橋のふもとでまた会える。
そんな虹の橋という考え方は、ペットと共に生きる私たちにとって、大きな支えになってくれます。
では、虹の橋と自分を近づけるためには、どうすれば良いのでしょうか。
いつか虹の橋で大切なペットと再会できるかもしれない行動をご紹介します。
ペットの写真を家に飾る
人間は必ず忘れていく生き物です。
忘却は辛い思い出を乗り切る手助けになってくれますが、同時に大切にしていたい思い出を過去のものにしてしまうものでもあります。
どんなに大切に可愛がっていたペットでも、時が経つにつれて、その記憶は少しずつ薄れていってしまうかもしれません。
もし、少しずつあなたの中からペットの記憶が薄れていってしまったとしても、それはあなたが薄情なのではなく、人間の脳がそう機能するようにつくられているのです。
しかし、いつかまた会えるという希望を持ち続けるためには、愛していたペットのことをしっかりと覚えていてあげたいものです。
ペットのことを覚えておいてあげるために有効な手段として挙げられるのが、家にペットの写真を飾っておくことです。
特に、目に付きやすい場所に飾ってあげれば、きっと毎日のようにその子のことを思い返してあげることができるでしょう。
あるいは、人間を供養する時のように、簡易なものでも良いので仏壇や祭壇をつくってあげるのも良いです。
手を合わせたり祈ったりすることで、亡くしてしまった子の存在を感じ続けられることでしょう。
もし飾るスペースがない場合は、生前の写真を財布に忍ばせたり、スマートフォンの待ち受け画面などに設定することもおすすめです。
思い出を整理する
大切なペットのことを記憶に留めておくには、遺品などを整理することも有効です。
例えば、愛犬が使っていたリードや餌皿、お気に入りだったぬいぐるみや毛布などを整理することで、思い出が鮮やかなものとして残ってくれるでしょう。
遺品を整理すると「その子の存在がなくなってしまうようで嫌だ」という方もいるかもしれませんが、手つかずのままにしていると、かえって記憶が曖昧になってしまうこともあります。
前を向いて進んでいくためにも、遺品の整理はぜひ行っておきたい作業です。
また、現在はスマートフォンでペットの写真や動画を撮影する方も多く、画像や動画フォルダの中に過去の映像などが埋もれたままになっているという場合もあります。
そのため、フォルダの中に入っている画像や動画を整理することで、楽しかった思い出やペットの可愛い姿を鮮明な記憶として思い出すことができるでしょう。
また、可能であれば、アルバムをつくることもおすすめです。
家族がいる方は過去の写真を見返しながら、ペットの思い出を共有すると良いでしょう。
愛しいペットの姿をいつでも見返せるようにすることで、きっといつか来る再会の日を楽しみに待つことができるでしょう。
良い生き方を心がける
虹の橋は、この世と天国をつなぐ橋とされています。
そのため、虹の橋のふもとで待ってくれているペットと共に橋を渡るためには、あなたも胸を張って天国へ行ける生き方を心がける必要があります。
虹の橋の散文詩は英語圏で書かれたものであるため、天国という捉え方について、個人差があるかもしれません。
しかし、ペットが死後に待ってくれているとするなら、少しでも良い生き方をして胸を張れる再会を目指したいものです。
大切なペットを失うと、ペットロスに陥って心を深く疲弊させてしまう人も少なくありません。
中には、生きる気力すら失ってしまう人もいます。
死別の悲しみは一朝一夕に癒えるものではなく、ペットロスは誰にでも起きるものです。
ただし、悲しむあまりに人生に対して自棄になることだけは避けましょう。
あなたと寄り添って生きた大切なペットも、あなたが心身の健康までを失ってしまうことはきっと望みません。
与えられた人生を精一杯生きることで、ペットとの再会の日を迎えられるように、しっかりと備えましょう。
まとめ
今回は、ペットとの死別における考え方の1つである、虹の橋についてご紹介いたしました。
医療技術の進歩や飼育環境の向上により、ペットは以前よりも長い歳月を人と過ごせるようになりました。
しかし、長い時間を共に過ごせるようになったからこそ、死別はより深い痛みを私たちの心に残していきます。
今回ご紹介させていただいた虹の橋という考え方が、ペットと死別した飼い主さんの心の支えとなれば幸いです。
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