トリミングと聞くと、ワンちゃんのためのケアと思われがちですが、ネコちゃんにもトリミングをしてあげられます。
最近では、ネコちゃん専門のトリミングサロンも人気です。しかし、トリミングサロンでプロにトリミングを任せたいけれど、ネコちゃんは知らない場所や人がストレスになることも。
ご自宅で飼い主さんがネコちゃんのためにできる、セルフトリミングのやり方を知って、ネコちゃんが快適に過ごせるお手伝いをはじめましょう。
目次
定期的なブラッシングケアで、猫の体調不良を見逃さない
毛づくろいを日常的におこなうネコちゃんですが、飼い主さんによるブラッシングは、抜け毛の除去以外に、血行促進やマッサージの効果が期待できます。また、飼い主さんはネコちゃんの毛の状態をチェックできるので、体調不良の早期発見にもつながるでしょう。
ネコちゃんをブラッシングしてあげる場合は、スリッカーブラシや獣毛ブラシなどネコちゃん用のブラシを利用します。強くブラッシングしすぎると、ネコちゃんの皮膚を傷つけるので、気を付けてくださいね。
まずは頭から順番に、顔、首、胸、背中、お腹、脚、しっぽの順番で、ネコちゃんの毛の流れに沿って、優しくブラッシングをおこないましょう。長毛種のネコちゃんは、隠れた場所に毛玉ができてしまっていることも。無理にひっぱらずに、根元から優しく毛玉をほぐしていきましょう。
猫の気になる目やにを拭きとってスッキリ
ネコちゃんは寝起きに、目やにをつけていることがあります。少量の目やには、湿らせたコットンや綿棒、ネコちゃん用のウエットティッシュで拭きとってあげましょう。
ネコちゃんにはアルコールは有害なため、人が使うようなウエットティッシュの使用は厳禁です。また、ティッシュやペーパータオルなど、繊維が荒いものを使用すると、ネコちゃんの目が傷つく恐れがあります。
猫の歯周病防止には歯磨きケア
3歳以上のネコちゃんのおよそ8割が、歯周病にかかっているといわれています。ネコちゃんの歯が黄色や茶色くなっていたり、歯茎が赤くなっていたりするのは、歯周病のサインです。
ネコちゃんの歯をブラッシングしながら、歯の健康状態もチェックしてあげましょう。だからといってネコちゃんの口にいきなり歯ブラシをいれると、嫌われてしまいます。慣れるまでは、歯磨き用のウェットティッシュを使い、時間をかけてケアをおこないましょう。
ネコちゃんの歯を磨くときは、歯ブラシを45度の角度でこまめに動かします。歯ブラシが歯肉にあたると、ネコちゃんを傷つけてしまうため、優しく磨きましょう。
食べ物のカスが歯石になるまでには、約1週間かかります。一度歯石になった食べカスは、歯磨きでは取り除けません。食べカスが残らないように、2~3日に一度は、歯磨きをおこなうといつまでもキレイな歯を保ち続けられるでしょう。
猫の耳を掃除してスッキリ清潔を保とう
ネコちゃんは、耳から正確な情報を取り入れています。耳が汚れていると周りの小さな音やかすかな動きを把握できません。ネコちゃんの耳を清潔に保つために、耳のトリミングケアをおこないましょう。
ネコちゃんの耳の奥をのぞくと、茶色い耳垢がみえることも。ついつい綿棒でとってあげたくなりますが、ネコちゃんの耳は傷つきやすいため、綿棒の利用は避けましょう。傷がもとで外耳炎になる危険性もあります。
柔らかい素材のガーゼにイヤーローションをつけて、耳の汚れをふきとります。スコティッシュフォールドやアメリカンカールなど、垂れた耳が特徴的なネコちゃんの場合は、耳に湿気がこもりやすいので、定期的に掃除をしましょう。
猫を傷つけないために爪切り
外を散歩する習慣のないネコちゃんは、飼い主さんが定期的に爪切りをしてあげる必要があります。ネコちゃんが暴れたり痛がっているときに、無理やり爪を切ろうとすると、ネコちゃんは爪切りを嫌がってしまいます。
爪を切るときは、素早く優しくおこないましょう。また、爪のピンク色の部分は血管や神経に繋がっています。深く切りすぎて、傷つけないように気を付けましょう。
猫のシャンプーで毛玉とりや毛並みを整える
セルフグルーミングをおこなうネコちゃんですが、毛がからまったり、毛玉ができた場合には、シャンプーをして毛並みを整えてあげましょう。 ネコちゃんは水に濡れるのが苦手な動物です。
ネコちゃんが怖がらないように、お尻のほうから37度くらいのお湯を優しくかけていきます。
十分に体を濡らしたら、ネコちゃん用のシャンプーを泡立てて、お尻や後ろ足など顔から遠いところから素早く洗っていきましょう。
シャンプーが残っていると、ネコちゃんの肌荒れの原因になります。しっかりすすぎ洗いをしてくださいね。
猫をセルフトリミングして健康維持に努めよう
飼い主さんがネコちゃんをトリミングしてあげることは、ネコちゃんを清潔に保てるだけでなく、病気やケガの予防にも繋がります。また、ネコちゃんと飼い主さんとのスキンシップにもなります。
ネコちゃんの体調をみながら、セルフトリミングをおこないましょう。