温度変化の少ない室内飼いで生活しているワンちゃんは、安全そうに見えます。しかし保険会社の調査によると、ペットのワンちゃんが骨折した場所の8割近くが家の中。家には思わぬ危険がたくさんあるのです。
この記事では、ワンちゃんのケガの原因となる家の特徴やケガ防止のためにできる対策をご紹介していています。可愛いワンちゃんがケガをしないためにも、今一度家の中を見直してみませんか?
目次
室内で犬がケガをする原因①背の高い家具
室内飼い向きのチワワやトイプードルなどの小型犬は骨が細いので、椅子の高さからジャンプしただけで骨折することがあります。また、ワンちゃんの顔の高さと同じくらいのテーブルは、角にぶつかると目をケガする原因にもなることも。
室内には、小型犬にとって思わぬ危険がたくさんあるのです。小型犬がいるご家庭と赤ちゃんがいる家庭は、必要な対策が似ています。最近では100均でもケガ防止グッズを手に入れられるため、まだ対策をしていない飼い主さんは早めの対応をおすすめします。
ワンちゃんのケガ対策:背の高い家具編
ワンちゃんがまだ幼いのであれば、ソファなどの家具に乗らないように躾けるのもおすすめです。しかし飼い主さんが使っていると、どうしても飛び乗りたくなるのがワンちゃんの本能。新居への引っ越し時には、思い切って家具はロータイプのものを揃えるのも良いでしょう。
とはいえ、すでにワンちゃんと一緒に住んでいる家の家具を一気に入れ替えるのは困難です。その場合は、家具の角を覆ったり、ジャンプを防ぐ一工夫をしたりする必要があります。
・ソファやテーブルをロータイプのものに変える
・テーブルなどの角がある家具にはクッションを付ける
・他の家具を伝って飛び移れないように配置を変える
・飛び降りないようにステップをつける
背の高い家具からの飛び降りを繰り返すと、膝や腰などの骨や関節へのダメージに繋がります。骨折や打撲などの目に見えるケガだけでなく、歳をとってからの足腰の健康にも影響が出るのです。ワンちゃんの生活空間は、身体への負担がないよう配慮してあげましょう。
室内で犬がケガをする原因②階段
戸建てやメゾネットタイプのマンションでは、階段もワンちゃんがケガするスポットの一つです。ワンちゃんの生活空間を1階に限定してしまって、階段の昇降を完全に禁止するのが安心です。寝室が2階にあってどうしても昇り降りが必要な際は、ワンちゃん自身が注意できるよう工夫してあげます。
ワンちゃんのケガ対策:階段編
階段の昇り降りは、飼い主さんの目が行き届く時に限定するのがおすすめです。小型犬であれば抱っこで移動も可能でしょう。ワンちゃん自身で昇り降りさせるのであれば、階段の始まりや階段の端をマーキングすると、足の踏み外しを防ぐことができます。
・大人しか開け閉めが出来ない転落防止柵を設置する
・階段に滑り止めを貼る
・階段の始まりや各段の縁に目印をつける
室内で犬がケガをする原因③滑りやすい床
艶やかで綺麗なフローリングも、ワンちゃんが転倒して骨折しやすいポイントです。新居入居時であれば、ペットがいる家庭向けの滑り止めワックス加工を依頼することができます。しかし家具が既に入っている状態では、ワックス加工は困難です。その他の滑り止め対策をしてあげましょう。
ワンちゃんのケガ対策:フローリング編
クッションマットを敷くと、マンションの下の階への音対策や冬場の冷えの防止にもなります。張り替えできるパネルタイプであれば、汚れた部分の交換も可能です。マットの素材は数多くありますが、爪がひっかかってしまうとケガの原因になってしまいます。毛足の長いラグやカーペットなどは、ワンちゃんの生活空間にはおすすめできません。
・滑り止めワックスを塗る
・クッションマットや毛足の短いマットを敷く
・ワンちゃんの足裏の毛をカットする
・急に走り出すような遊びを控える
まとめ
ワンちゃんの骨折のほとんどは室内で起きています。骨の細い小型犬にとって、家の中は危険だらけ。家具や階段、フローリングなどはワンちゃんの身体に負担がかからない工夫をしてあげましょう。幼いうちであれば、家具に昇らないよう躾けることも重要です。
膝や関節への日々の負担は、歳をとってからのトラブルの原因にもなります。長く健康でいてもらうためにも、早いうちからワンちゃんにとって快適な生活空間を作ってあげましょう。